神出鬼没! 戦国忍者伝
発売日
2009年03月02日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67190-1

傑作時代小説
神出鬼没! 戦国忍者伝

著者 柴田錬三郎著 《作家》
五味康祐
細谷正充
主な著作 <柴田・主な著作>『眠狂四郎無頼控』(新潮社)
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 戦国時代の裏側で活躍した陰の戦士――忍者。服部半蔵から百々地三太夫、猿飛佐助まで、忍者を主人公に描かれた傑作短篇小説八編を収録。



 戦国乱世の闇に跋扈し、歴史の裏側で壮絶な闘いを繰り広げた忍者たち。彼らこそが、戦国時代の裏面を彩る主役だ!

 本書は、忍びの者を主人公とする傑作短篇小説を集めた一冊である。

 北条氏直のご落胤が落ち延びる途中で甲賀忍者に誘拐され……と、通説を大胆に改変した五味康祐の「猿飛佐助の死」。

 武田信玄、上杉謙信を暗殺、さらには織田信長をも謀殺して、天下の帰趨を転じさせた忍びを描いた柴田錬三郎の「百々地三太夫」。

 “くノ一”望月千代、加藤段蔵、服部半蔵と有名な三人を登場させて、男女の長きにわたる闘いを活写した光瀬龍の「女忍小袖始末」。

 このほかに、織田信長の伊賀国討滅作戦に光をあてた神坂次郎の「最後の忍者――天正伊賀の乱」、幻術師・果心居士と梟雄・松永弾正久秀を取り上げた綱淵謙錠の「叛(はん)」、山岡道阿弥と甲賀者の活躍を描いた徳永真一郎の「関ヶ原忍び風」など、全八篇を収録。時代小説ファン待望のアンソロジーである。