日露戦争物語 12
発売日
2010年09月15日
判 型
文庫判並製
ISBN
978-4-569-67523-7

日露戦争物語 12
十六点大回頭篇

著者 江川達也著 《漫画家》
主な著作 日露戦争物語 1~9』(PHP研究所)
税込価格 734円(本体価格667円)
内容 危機に陥った「赤城」を救うため、第一遊撃隊司令官・坪井航三少将は180度回頭して敵艦との間に入ることを決意。「赤城」の運命は!?



 ついに始まった黄海海戦。刻々と変わる戦況の中、坪井司令官と樺山軍令部長の独断に振り回されて、足並みが揃わない日本艦隊。そんな状況下、危機を迎えていたのは日本艦「赤城」であった。艦長の坂元少佐が壮絶な戦死を遂げていたのだ。集中砲火を浴びる危機の中、指揮をとることになったのは佐藤鉄太郎大尉であった。蒸気管もメインマストも破壊された「赤城」。しかし、清国側の対応は慎重であった。「赤城」に積まれた艦尾魚雷の存在を知っていたのだ。だが、この窮地に誰も予想だにしえなかった事が「赤城」に起こる──そして、開戦から約2時間後。世界の海戦史上、最も激しい近距離砲撃戦に突入する。日本艦隊は、大速力をもって清国艦隊とすれ違いながら砲撃し続け、一分間に108発もの砲弾を清国艦に命中させる。一方、清国艦隊は方伯謙艦長の勝手な逃走により二手に分かれる。命令を無視して逃走し続ける方艦長。果たしてその真意は──白熱の第12巻!!