徳川秀忠と妻お江(ごう)
発売日
2011年01月05日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67577-0

徳川秀忠と妻お江(ごう)
江戸三百年の礎を築いた夫婦の物語

著者 立石優著 《作家》
主な著作 岩崎弥太郎』(PHP研究所)
税込価格 755円(本体価格686円)
内容 2011年大河ドラマの主人公・お江と、その夫・徳川秀忠。時代に翻弄されながら、江戸幕府の土台を築いた夫婦を描く歴史人物小説。



 「秀忠さまは、当年おいくつですか」お江は淀殿の顔色をうかがうように訊いた。我ながら(もう負けている)と感じ、みじめな気分になっていた。「十七歳におなりです」(六歳も年下のお相手。ましてこちらは三度目の結婚ときている。なんとまあ……)お江は打ちひしがれて、黙り込んだ──。

 信長の妹・お市の方の三女・お江は、幼くして父母を殺されるという悲運を味わう。そして23歳のとき、三度目の結婚で家康の三男・秀忠に嫁ぐ。このとき、秀忠が将来二代将軍になるとは、だれもが夢想だにしていなかった。

 関ヶ原の戦いでの大失態、大御所家康の院政、春日局との確執……数々の苦難を乗り越え、江戸幕府の土台を築いた夫婦の波瀾の生涯を描く力作長篇小説!

 文庫書き下ろし。