書籍

- 発売日
- 2012年11月15日
- 判 型
- 文庫判
- ISBN
- 978-4-569-67917-4
無功徳(むくどく)
著者 | 玄侑宗久著 《作家、福聚寺住職》 |
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主な著作 | 『禅的生活』『現代語訳 般若心経』(以上ちくま新書) |
税込価格 | 713円(本体価格648円) |
内容 | 功徳を求めないから、ご利益が嬉しい――著者が折々に綴ったエッセイから、心といのちに新しい風を吹き込む禅の訓えに触れられる好著。 |
こうすれば、こうなるはずなのにうまくいかない。努力が報われない。一所懸命やっているのに感謝されない――真面目な努力家ほど、こういう「功徳」の穴に陥りやすい。自分が行なった善行に比例して功徳があると思いがちなのだ。
禅の開祖・達磨大師は、仏法興隆に大きく貢献した梁の武帝が「自分にどんな功徳があるか」と訊ねたとき、「無功徳」とそっけなく答えたという。「功徳を積んでいると意識」した瞬間、功徳そのものが台無しになる。禅らしい奇抜なおしえだが、今の日本人にこそ、こうした考え方が必要なのではないか。自分に戻ってくる功徳はたまさかのものと肝に銘じておけば、その「ご利益」は何倍もうれしくなる。
本書は、著者が折々つづった随想を「無功徳」という禅語でくくり、混迷を深めてしまった現代社会をしなやかに風流に生きていくための処方箋を提示する。結果を期待せずに、楽しんでや行なう。すると生命そのものの力が輝いてきます。
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