富士山大噴火
発売日
2012年12月03日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67923-5

近未来ノベル
富士山大噴火

著者 柘植久慶著 《作家》
主な著作 東京大津波』、『首都直下地震<震度7>』(PHP研究所)
税込価格 713円(本体価格648円)
内容 3.11以降、富士山大噴火が現実味を帯びてきた。東西の物流は寸断され、火山灰が首都圏を覆う! 迫真の近未来クライシス・ノベル。



 「盛り上がってきた、地表が!」――震度6強の直下地震から8日後、閃光と火柱を噴き上げ富士山が大爆発した。

 1万メートルの高さにまで達する黒煙、雨のように地表に降り注ぐ火山弾、赤い舌のごとく這いよる熔岩流……。ついには山体が崩壊して、高さ30メートルの「山津波」となり麓の街を埋め尽くす。

 被害は近隣だけではない。日本東西で寸断される物流の大動脈、火山灰は2時間足らずで首都圏に達し、それに含まれるガラス繊維が精密機械をショートさせ、人間の肺や網膜を傷つけ、避難民は大渋滞と混乱に包まれる。

 さらには、富士山の噴火が引き金となってプレートを動かし、“東海大地震”を誘発。太平洋岸をかつてない大津波が襲い、東海大地震の影響は次の悲劇の扉を開く……。

 火山の噴火とプレート型の巨大地震の発生は、表裏一体。その破滅的な「連動災害」に警鐘を鳴らす衝撃の近未来小説。

 本当の破滅はここから始まる!

 文庫書き下ろし。