ぎんいろのじてんしゃ
発売日
1999年11月01日
判 型
A4判変型上製
ISBN
978-4-569-68205-1

ぎんいろのじてんしゃ

著者 広野多珂子作・絵
主な著作 『ねぼすけスーザのおかいもの』(福音館書店)
税込価格 1,232円(本体価格1,120円)
内容 ぎんいろのじてんしゃは、自分が一番えらいと思っていました。ところが、オルノじいさんと出会い生活するうちに、やさしい心が芽生えます。



 自分が一番えらいと思っている銀色の自転車が、貧乏なオルノじいさんに出会うことで、やさしい心が芽生えるまでのお話。銀色の自転車の心の動きを、やさしく温かな筆致で描きます。 銀色の自転車は、自転車屋の大売り出しで、高級品から一気に安売りにされてしまい、かんかんに怒ります。しかも、うす汚いオルノじいさんに買われ、かさ屋として、体に、広げたかさをくくりつけられて町中の目にさらされ、恥ずかしくてなりません。 はらいせに、わざとゆっくり走ったり、ものすごい速さで坂を下ったりといじわるをしますが、それでもオルノじいさんは毎晩「ごくろうさん」と言って、ぼろ布で体をやさしくふいてくれるのでした。 クリスマスイブ、二人は怪しい人影を見つけます。なんと、サンタクロースにばけた泥棒です! さあ、二人は……。 精密画のような美しい絵が魅力の一冊です。