草のふしぎ大研究
発売日
2005年05月25日
判 型
A4判変型上製
ISBN
978-4-569-68531-1

自然はこんなにおもしろい
草のふしぎ大研究

著者 稲垣栄洋著 《農学博士》
主な著作 『身近な雑草のゆかいな生き方』(草思社)
税込価格 3,080円(本体価格2,800円)
内容 雑草とも呼ばれる身近な草のことが何でもわかる草の大研究。その不思議な性質や営み、人間との昔からのかかわりがよくわかります。



 雑草とも呼ばれる身近な草花のことが何でもわかる草の大研究。雑草の研究というと、なんだか面白味に欠けるような気がしないでもありませんが、草花の世界はよく見ると不思議な営みに満ちあふれています。

 たとえば草花は動物と違って動くことはないように思われますが、そんなことはありません。スベリヒユという花はそっとオシベをさわると、触れた方に動きます。ムラサキサギゴケという花はメシベにさわると、メシベの先が花粉をキャッチしようとして閉じてしまいます。子孫を残すための動きです。

 そのほか種子の移動のさせ方、共生や寄生など、草花たちは生き残るためにさまざまな工夫をしています。

 熱帯のジャングルに出かけなくても、自然の不思議さやダイナミックな生命の営みを感じることはできるのです。足元の1本の草を見つめることから、驚くべき発見ができ、大きな学習ができることがよくわかる本です。