世界史を変えた植物
発売日
2021年09月09日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-90155-8

世界史を変えた植物

著者 稲垣栄洋著 《静岡大学農学部教授。農学博士。植物学者。》
主な著作 『散歩が楽しくなる雑草手帳』(東京書籍)
税込価格 902円(本体価格820円)
内容 一粒の麦から文明が生まれ、コショウが大航海時代をつくり、茶の魔力が戦争を起こした。人類を育み弄させた植物の意外な歴史に迫る!



 私たちが知っている歴史の裏側で、

 植物が暗躍していたら……

 古代の文明が植物によって生みだされたとしたら、どうだろう。

 近代社会を生みだした産業革命の原動力となったものが、ある植物であったとしたらどうだろう。

 世界一の大国であるアメリカの隆盛の陰に、ある植物があったとしたらどうだろう。

 アメリカの南北戦争やイギリスと清とのアヘン戦争の陰に、植物の存在があったとしたらどうだろう。

 人類の歴史は、植物の歴史でもある。

 本書では、そんな植物から見た世界の歴史をのぞいてみたいと思う。(「はじめに」より)

 ◎コムギ 一粒の種から文明が生まれた

 ◎コショウ ヨーロッパが羨望した黒い黄金

 ◎ジャガイモ 大国アメリカを作った「悪魔の植物」

 ◎タマネギ 巨大ピラミッド建設を支えた薬効

 ◎トウガラシ コロンブスの苦悩とアジアの熱狂

 ◎ワタ「ヒツジが生えた植物」と産業革命

 ◎コーヒー 近代資本主義を作り上げた植物

 人類は植物を利用しているのか?

 植物に利用されているのか?