日本を愛する者が自覚すべきこと
発売日
2007年07月06日
判 型
B6判変型並製
ISBN
978-4-569-69398-9

日本を愛する者が自覚すべきこと

著者 八木秀次著 《高崎経済大学教授》
主な著作 日本国憲法とは何か』(PHP研究所)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 誰も言わなかった日本国憲法の最大の問題点――それは歴史の切断と革命の増殖を内包している点にある。気鋭の論客による新たな視点!



 本書は、これまで誰も語ってこなかった日本国憲法の最重要問題を、正面から取り上げるために書かれた。日本国憲法は、この日本という国を、長い長い歴史を経て今日に至っているものとは考えていない。なんと、この憲法ができた昭和二十年に個々人が社会契約をして「新しい国家」をつくったというストーリーになっている。これは要するに「革命」理論である。

 問題は、この日本国憲法が前提としている国家観が、現在進行形で「革命」を推進していることにある。平成に入ってから様々な「改革」が行われたが、その背景にあるのは、「新しい国家」をつくったという日本国憲法の国家観である。憲法が「日本らしさ」を失わせるための国家改造「哲学」を提供しているのである。

 なるほど、第九条の問題も重要である。しかし憲法の根底にある国家観を論じることは、いっそう“より本質的な問題”である。今後の憲法改正論議に一石を投ずる、必読の一冊が本書である。