[新訳]孫子
発売日
2008年03月24日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-69800-7

[新訳]孫子
ポスト冷戦時代を勝ち抜く13篇の古典兵法

著者 兵頭二十八訳 《軍学者》
主な著作 パールハーバーの真実』(PHP研究所)
税込価格 935円(本体価格850円)
内容 百戦錬磨の名将が愛読し実践した、孫子の戦術・戦略。危機管理の手本とされる兵法理論を、歴史に残る名勝負に照らし合わせながら新訳。



 計・作戦・謀攻・形・勢・虚実・軍争・九変・行軍・地形・九地・火攻・用間。二千数百年の時を超えて読み継がれてきた計13篇の名言集を、現代日本の「軍学者」が読み解く。訳者は言う。「ミサイルは発射命令を出せば、確実に飛び出し飛翔し命中し爆発する、とは限らない。しかし、戦争の機械と機事についてリアルに知らぬ人は、ついそのように錯覚しがちである」と。政治的リーダーが大衆を束ね、動かす、この難題への解答を、古代シナの遊説家たちは模索し、その一つの成果として産まれたのが『孫子』である。本書では、わかりやすい新訳で読むことを主眼としており、原文は載せず、新訳と解説のみで構成する。リーダー必読書としての役割はもちろんのこと、「戦い」のなかで人間というものの存在の本質、その情動についての言及がふんだんになされた本書は、厳しい人間社会のなかで「生き抜く」ために知っておくべき条件を大いに示唆してくれるものでもある。