老老介護
発売日
2008年06月20日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-70100-4

老老介護
その人生学と経済学

著者 吉田春樹著 《吉田経済産業ラボ代表》
主な著作 米国か、中国か』(PHP研究所)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 夫婦間につけ、親子間につけ、日本の将来は、老人が老人を介護する状態になる。この避けられない現実を人生・経済の面から論じる。



 80代の夫婦間での介護、70代の子供が90代の親を介護などのケースが、核家族化と高齢化の中で、目に見えて増加してきている。まさに、「老老介護時代の到来」である。本書の著者も、90代の親を特養老人ホームに入居させており、自宅介護ではないが、自ら直面する問題として、正面から向き合っている立場にある。この、「老老介護」は、世界にもまだ類例のない、つまりお手本のない問題である。北欧などの例が、老人問題にはよく引き合いに出されるが、これは、高福祉高負担社会の例であり、そのようなシステムになっていない日本では参考に出来ない。日本は日本なりに今後の解決策を模索しなければならないが、どのような事を基本に考えて対策をなすべきか。その議論の出発点となる一冊として、ぜひ読んでおいてほしい作品である。