強い日本をめざす道
発売日
2011年01月31日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-70180-6

強い日本をめざす道
世界の一極として立て

著者 中西輝政著 《京都大学教授》
主な著作 日本人としてこれだけは知っておきたいこと』(PHP研究所)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 尖閣諸島沖の漁船衝突事件への対応で「歴史的敗北」を喫した日本外交。この屈辱から立ち上がり、再び国家として輝くための途を記す。



 日本は本当に、もう終わりなのか? 2010年9月24日、日本の領海に侵入して海上保安庁の巡視船に突っ込んできた漁船の船長を、日本側は処分保留のまま釈放した。この日は、われわれの「国恥記念日」である。このままでは尖閣諸島はやがて実効支配され、中国はもはや日本の巡視船など恐れることなく、魚釣島をはじめ日本の領土に海軍基地を造ろうとするだろう。しかし同時に、中国は国内に民主化という「大動乱」の火種を抱えている。遠からぬ将来、それは間違いなく火を噴く。混乱を迎えるアジアで、そのとき一極として立ち、世界の安定化という大きな役割を果たせるのは日本しかないのだ。外交・安全保障政策をもちえないという、現在の恐ろしいほどの危機状況からはい上がる一歩を踏み出すには、明治国家の勝因に学び、日本人のDNAに眠る魂を呼び起こさなければならない。尖閣事件での敗北を、将来の外交的勝利につなげるために。