読書について
発売日
2009年03月17日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-70783-9

読書について

著者 ショウペンハウエル著
赤坂桃子
主な著作 <赤坂・好評既刊>『人生があなたを待っている<夜と霧>を超えて(訳)』(みすず書房)
税込価格 1,430円(本体価格1,300円)
内容 読書について、ショウペンハウエルが残した思索と言葉の数々。出版洪水と読書術ブームにあって、我々が見直すべき読書本来の姿を示す。



 本書は、19世紀ドイツの哲学者・ショウペンハウエルの読書にまつわるエッセイ3篇を新訳したものです。およそ150年前に書かれましたが、その指摘の数々は、あたかも現代の状況を予見したかのようです。

 「大部分の読者が飛びつく本には手を出さないことだ。話題沸騰で増刷を重ね、あげくに一年で寿命が尽きてしまうようなものがこれに当たる」「読書に没頭して現実の世界から逃避してはならない。自分で考えるきっかけと気分というものは、現実の世界を見ているときの方が、読書をしているときよりもずっと頻繁にやってくるからである」――。

 「出版洪水」と言われ、「読書術」ブームが起こっている今、ショウペンハウエル一流の箴言は、読書や自己啓発に関する我々の謬見をみごとに正してくれることでしょう。