幽霊が返した借金
発売日
2014年01月08日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76127-5

幽霊が返した借金
おでん屋こはる事件帖

著者 翔田寛著 《作家》
主な著作 『誘拐児』(講談社文庫)
税込価格 796円(本体価格724円)
内容 幽霊が借金を返した!? できた娘が失踪!? おでん屋こはるが数々の怪事件を見事解決。“思わずホロリ”とする連作時代ミステリー。



 時は天保年間の江戸・神田白壁町。おでん屋を営む主人公のこはるは、気になることがあると、首をつっこまずにはいられない性分である。

 ひょんなことから近所に住む夫婦喧嘩の仲裁をしていたところ、奇妙な事件に巻き込まれてしまうこはる。不思議なことに、借金を返したのは、すでに死んでいた女だというのである。そんなことがあり得るのか? 断片的な材料から、こはるが導き出した謎の答えとは――。

 表題作のほか、できすぎた女の失踪に隠された真実をあぶりだす「神隠し」、放火未遂に対する証言の違いの謎を解く「嘘吐き弥次郎」など四編を収録。

 定町廻り同心もお手上げの怪事件の数々に、こはるが挑む“人情&ミステリー”時代小説。