なりきる すてる ととのえる
発売日
2015年04月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76336-1

なりきる すてる ととのえる
もう苦しまないための『維摩経』講座

著者 釈徹宗著 《浄土真宗本願寺派如来寺住職、宗教学者》
主な著作 『いきなりはじめる仏教生活』(新潮文庫)
税込価格 682円(本体価格620円)
内容 ブッダの弟子も怖れをなした「維摩」の超哲学が炸裂! ドラマチックでためになる初期大乗仏教典の傑作『維摩経』を釈住職が楽しく解説。



 『維摩経』は、初期大乗仏教典として古来から日本人に親しまれてきた。聖徳太子の三経義疏の1つが『維摩経義疏』(注釈書)であることからも、それがうかがえる。ところが、このお経は変わっている。

 「維摩」という在家の仏教者が病気になった。ブッダは弟子たちに見舞いに行くようすすめるが、辞退者が続出。維摩に手ひどく論破された経験が尾を引いていたのだ。ようやく文殊菩薩がその任を受け、維摩のもとに向かう。文殊菩薩の巧みな問いかけによって、維摩が説く仏教のかたちが見え始めていく……。

 まるで物語のような展開を見せる『維摩経』だが、経文どおり訳していくと難解かつ膨大な量になってしまう。そこで仏教をやさしく語って人気の著者が、そのエッセンスを踏まえながら、まさに「話し口調」で大胆に超訳&解説。読み終えたとき、本書のタイトル「なりきる すてる ととのえる」の意味がわかり、心がラクになります。

 『とらわれない』を改題。