芸術都市の誕生
発売日
2010年06月01日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-77834-1

エンゼル叢書 11
芸術都市の誕生

著者 樺山紘一著 《(田中)東北大学名誉教授、(樺山)東京大学名誉教授》
田中英道
松田義幸
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 芸術都市フィレンツェのダンテ『神曲』とミケランジェロ≪最後の審判≫を中心に、世界遺産の本質的価値と日本の観光戦略を読み解く!



 本書は平城遷都一三〇〇年を記念し、芸術都市を考える上でフィレンツェをモデルとしたダンテ・フォーラムを、第一部「世界遺産モデル・フィレンツェ」と第二部「ダンテ&ミケランジェロの芸術案内」として再編纂したものである。そして、第三部「世界遺産フィレンツェに学ぶ」を書き加え、歴史を踏まえながら、芸術・文化・言語・アイデンティティなど、多面的に都市の様相を捉えることにより、観光立国を目指すこれからの日本の世界遺産戦略を考える。

 ダンテ、ミケランジェロ、ジョット、国中連公麻呂、将軍万福など……東西の巨匠たちが築き上げた“芸術都市”のグランドデザインから、ユネスコが提唱する「世界遺産プロジェクト」を読み解く。

 本シリーズ(9)『芸術都市の創造』の続編であり、エンゼル叢書発として、「地球市民・地球社会」の立場からソフトパワー政策を実現するための「芸術都市――アテネ・奈良・フィレンツェ」構想を提言する一冊である。