こわれる森 ハチドリのねがい
発売日
2015年03月06日
判 型
A4判変型上製
ISBN
978-4-569-78459-5

こわれる森 ハチドリのねがい

著者 藤原幸一写真・文 《生物フォトジャーナリスト》
主な著作 『地雷をふんだゾウ』(岩崎書店)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 南米の自然の森を保つためになくてはならない存在であるハチドリの姿を、森が壊されつつある現実と絡めながら、写真と文で紹介する。



 ハチドリは、南北アメリカ大陸とカリブ海の島々でくらしている鳥です。長さ5センチメートルから23センチメートルくらいまでの小さな鳥で、色はブルーや金色など、さまざまです。全部で330種類ほどいますが、本書では、南アメリカのハチドリたちと森との関係を取り上げています。

 リスザルさんが森の案内役となり、ハチドリを中心にしながら、ストーリー仕立てで展開する写真絵本です。

 南米の原生の森は、豊かである一方で、人間の手によって破壊され、急速に消え去りつつあるという現実があります。ハチドリたちの努力で花は種をつくり、森は破壊されても再生する力をもっていますが、しかしそれ以上に、人間による破壊が進んでいる状況があり、子どもたちに、この現実を知ってほしいと問いかける絵本です。

 毎年、世界中を精力的に訪れている生物ジャーナリストならではの写真が圧巻です。