螢(ほたる)の城
発売日
2011年02月23日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-79537-9

螢(ほたる)の城

著者 秋月達郎著 《作家》
主な著作 真田幸村の生涯』(PHP研究所)
税込価格 1,980円(本体価格1,800円)
内容 関ヶ原に向かう西軍最強の立花宗茂を弱小の京極高次が大津城で迎え撃つ。「ほたる」と見下された男の結末は……。感動の歴史小説。



 時は慶長五年。徳川家康と石田三成がどうしても味方にしたい男がいた。

 その男の名は、大津城主・京極高次。大人になっても稚児人形のように美しい、しかし、当年とって三十八。妹・京極龍子や妻・浅井初の尻の光で出世し、「螢大名」と嘲られていた、軍略も軍才もない弱小の男。しかし、男には戦国一の「人望」があった。関ヶ原へと向かう戦国最強の男・立花宗茂ら西軍四万の兵をわずか三千の兵で、すべての利欲を捨て立ち向かう。城を、家族を、故郷を、命を懸けて守り抜く――。

 家康に勝利をもたらせ、若狭国小浜藩初代藩主となった京極高次の大津籠城合戦の激闘を、いま、ここに描く。手に汗握る、感動の歴史小説。