真面目なのに生きるのが辛い人
発売日
2011年03月15日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-79551-5

真面目なのに生きるのが辛い人

著者 加藤諦三著 《早稲田大学名誉教授》
主な著作 だれとも打ち解けられない人』(PHP研究所)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 なぜ生きることが辛いのか。なぜ不安と不満が解消しないのか。原因は相手にはない、たいてい自分にあると説く自己を見つめる心理学。



 真面目に生きているのに、どうしていつもイライラしているのか。エリートでお金もあるのに、なぜ人間関係がうまくいかないのか。

 外界への興味と関心と愛情などで人間は成長していく。ところが、自分の無意識を意識化できない人はいつまでも先に進めない。また、「苦しい」と叫ぶ人は、「私にもっと関心をもってくれ」と心で悲鳴を上げている。

 苦しみには二種類あると著者はいう。病気や失業などの「現実の苦しみ」と、うつ病や神経症などの「心理的苦しみ」である。本書は後者の苦しみを扱っているが、とくに自己蔑視や自己憎悪など、無意識の領域にある敵意や憎しみについて考察している。

 「表現されないままに慢性化した敵意」を意識すること、ありのままの自分を認めること、すごいことをしている自分を誉めること。ほんの少しの気づきで苦しみから解放されるかもしれない。人生に疲れた人、生きるのが辛い人に読んでもらいたい一冊。