凛(りん)とした日本人
発売日
2011年06月27日
判 型
新書判上製
ISBN
978-4-569-79663-5

凛(りん)とした日本人
何を考え、何をすべきか

著者 金美齢著 《評論家、JET日本語学校校長》
主な著作 凛とした生き方』(PHP研究所)
税込価格 1,210円(本体価格1,100円)
内容 大震災による被害、隣国がもたらす脅威……。国難を乗り越え、復活する力がわれわれにはある! 辛口評論家が日本人に贈る応援歌。



 この度の大震災は、多くの日本人に自らを見つめ直す契機をもたらしたと思う。危機が、さまざまな立場の日本人の“地金”を炙り出した。私たちは高位高官の情けない言動を見せられた。と同時に、多くの無名の日本人の見事な振る舞いを知った。

 この震災で日本は物質的には多くの物を失い、「日本には何でもある」という状況ではなくなった。しかし、間違いなく「希望」はあるのだ。崖っぷちに立たされていても、そこから押し返していける力が日本にはあると私は信じている。

 人間は誰でも、あらかじめどんな時代の、どんな国の、どんな両親のもとに生まれてくるかを選べない。運命というものがある。その運命の中でいかに生きるか。

 台湾で日本人として生まれ、齢七十を超えて改めて日本人となった私――それをいかに受け止め、生きていくか。私は、凛として生きたいと思っている。(著者/「あとがきに代えて」より抜粋)