『古事記』と壬申の乱
発売日
2012年03月14日
判 型
新書判並製
ISBN
978-4-569-79808-0

『古事記』と壬申の乱

著者 関裕二著 《歴史作家》
主な著作 大化改新の謎』、『天孫降臨の謎』(PHP研究所)
税込価格 792円(本体価格720円)
内容 なぜ『古事記』は新羅に好意的なのか? 天武天皇は本当に編纂を命じたのか? 鍵をにぎる「壬申の乱」を通じて、古代史の常識を覆す!



 日本最古の歴史書『古事記』には数々の解けない謎がある。

 『日本書紀』と合わせて、どちらも天武天皇の勅命による編纂というが、なぜ同じ政権が“2つの歴史書”を必要としたのか? なぜ『古事記』の記述は新羅に好意的で、『日本書紀』は百済を贔屓とする外交方針の違いがあるのか?

 本書は、天武天皇が政権を掌握した“壬申の乱”を通じて『古事記』が語ろうとしない7世紀の謎に挑む。

 「『古事記』は天武系、『日本書紀』は天智系の歴史書だった?」「壬申の乱と天武天皇を讃える『古事記』」「朝鮮半島の争乱に振り回された倭国」「なぜ大海人皇子の人気は高かったのか」「反動勢力だった中大兄皇子と中臣鎌足」「衰えていなかった蘇我氏」「唐を棄て新羅をとった天武天皇」「蘇我入鹿殺しの主犯は秦河勝である」など、くすぶり続ける『古事記』偽書説や、『古事記』編纂に見え隠れする渡来系の豪族の影など、気鋭の歴史作家が大胆な発想で真実に迫る!