伊賀忍び控え帖
発売日
2011年09月23日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-79945-2

伊賀忍び控え帖

著者 津本陽著 《作家》
主な著作 『下天は夢か』(角川文庫)
税込価格 1,870円(本体価格1,700円)
内容 松永久秀、織田信長さえも罠に嵌めた伊賀者・遠山太兵衛。常に陰の存在として乱世を生きた忍者の活躍を痛快に描いた時代小説の傑作!



 戦国時代、群雄たちの抗争の影には、手練の忍術を遣い、影に生きた忍者の存在があった。とくに伊賀者と呼ばれた忍びたちは、畿内に近いこともあって戦国武将たちの小競り合いや暗殺などに活躍した。一人の主君は求めず、野心を持たないフリーランスの専門集団だ。

 彼らの中には、身のこなしや武器の扱いのみならず、現代でいう「超能力」のような人間離れした技を持つ男がいた。肉眼で見えない遥か遠方を見通す「天眼通」、遠く離れた場所から人の心を読む「他心通」……。本書の主人公・遠山太兵衛は、こうした特殊能力を駆使しながら、他の忍者集団を打ち破り、松永弾正や織田信長に一泡吹かせるなど、小気味よい活躍を見せる。歴史小説・剣豪小説の第一人者である著者が、史実を踏まえつつ、太兵衛という主人公を得て迫力満点のエンターテインメントを完成させた。

 2011年10月スタートのNHK・BS時代劇「塚原卜伝」原作者の面目躍如たる傑作長篇!