「土地と財産」で読み解く日本史
発売日
2019年11月27日
判 型
四六判並製
ISBN
978-4-569-84396-4

「土地と財産」で読み解く日本史

著者 大村大次郎著 《元国税庁調査官》
主な著作 『お金の流れで読む日本の歴史』(KADOKAWA)
税込価格 1,650円(本体価格1,500円)
内容 「信長の土地改革に明智光秀は激しく反発した」「明治維新は、世界史上稀にみる農地解放」……土地制度が変った時、歴史は動いた。



 元国税調査官が、「大化の改新」以降の土地と財産の歴史にガサ入れ!

 日本の「土地と財産」の歴史は、ほかの地域に比べてかなり変わったものである。日本では古来、大資産家や豪族の持つ広大な土地、財産を没収し、国民に分け与えるということを幾度も行ってきた。中世以降、土地や財産の一極集中はあまり進まず、近代にいたるまで貧富の差はそれほど大きくならなかった。江戸時代の農村などでは、農地を村全体の共有財産としているような地域もあったのだ。本書では「班田収授の法」や地租改正などの世界史上まれにみる土地制度の変遷をたどり、日本の本質に迫る。
●蘇我氏暗殺は「土地の国有化」のため
●大地主だった中世の寺社
●信長が「直轄領」をほとんど持たなかった理由
●明智光秀の「本能寺の変」の一因は、信長独特の領地政策にあった
●徳川家康は"史上最大の資産家"だった
●事実上の農地解放だった"地租改正"
●中途半端な土地規制がバブル崩壊を招く