石平の新解読・三国志
発売日
2021年04月08日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-84912-6

石平の新解読・三国志
「愚者」と「智者」に学ぶ生き残りの法則

著者 石平著 《評論家》
主な著作 石平の裏読み三国志』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 三国志の「凡人たち」に焦点を当て、乱世を生きる賢者の知恵、滅びる愚者の言動を分析する。中国評論の重鎮が放つ古典論の第二弾。



 中国出身の日本人評論家だからこそわかる『三国志』の奥深い人間模様と処世術。いつ死んでもおかしくない武将・家臣・文人らの知略を尽くした生き残り策は、どのようなものだったのか。本書は、『三国志』に登場する人々の事績と人物をクローズアップする。事例を取り上げる際の大きな視点の一つは「大物や凡人は、乱世をどう生き延びたのか」。『三国志』の時代は、約100年間で人口が5分の1に激減するほどの殺し合いが横行した乱世である。高官であろうと庶民であろうと、男であろうと女であろうと、誰もが殺戮や一族滅亡と背中合わせの日常を送っていた。乱世を生き延びることは、すべての人々にとってまさに至難の業だった。だからこそ当時の人々は皆、身分や立場を問わず必死に生きようとした。そして渾身の力で生き延びるための知恵を絞り出し、己の才能を満開させたのだ。「英雄史観」から「庶民史観」へ、歴史の見方が変わる目からウロコの一冊である。