書籍
- 発売日
- 2022年06月02日
- 判 型
- 文庫判
- ISBN
- 978-4-569-90224-1
論語の「愛」に目覚めた日本人 儒教を「権力」の道具にした中国人
著者 | 石平著 《評論家》 |
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主な著作 | 『中国共産党 暗黒の百年史』(飛鳥新社) |
税込価格 | 924円(本体価格840円) |
内容 | 論語は人生に有意義な「善」の書、儒教は人間性を抑圧する「悪の教学」──このことを解説すると共に、論語の珠玉の言葉を紹介する。 |
論語はすなわち儒教のことである――このことは、日本人の多くにとっての「常識」であろう。
ところが、実はそうではない。子供のころ、祖父の摩訶不思議な「教え」から『論語』に接した著者は、学生時代に儒教の持つ残酷な側面を知り、強い葛藤を抱く。のちに中国思想史の分析を重ねた果てに著者がたどり着いた答えは、なんと「論語は儒教ではない」というものだった。
すなわち、『論語』がわれわれの人生にとって有意義な「善」の書であるのに対し、朱子学と礼教を含めた「儒教」は結局、政治権力の正当化と人間性の抑圧を本領とする「悪の教学」であり、両者はまったく別物であるというのである。
この論語と儒教イデオロギーとの差が、日本人と、中国人・韓国人の道徳格差にもつながっていると著者は見る。
最終章では、孔子の言葉を紹介し、『論語』の活かし方にも触れる。
『なぜ論語は「善」なのに、儒教は「悪」なのか』を改題。
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