美術は宗教を超えるか
発売日
2021年05月20日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-84944-7

美術は宗教を超えるか

著者 宮下規久朗著
佐藤優著
主な著作 世界のエリートが学んでいる哲学・宗教の授業』(PHP研究所)
税込価格 2,475円(本体価格2,250円)
内容 目に見えない神の世界と、すぐ目の前で鑑賞できる美術。この関係を神学と美術史学の両面から迫る。



 聖画に神は宿るのか――。西洋美術作品はもともと「読む聖書」として普及された。その後、偶像崇拝が禁止される歴史がある一方で、美術作品として広く鑑賞されるものに変わった面もある。作品を理解することは信仰や祈りに通じるだろうか。美術と宗教のあいだにある本質を歴史と信仰から探究する対談。49作品をカラー掲載。

 「宗教は信仰する人にとって絶対的なものであり、美術よりも強力だといえるが、言葉によらない美術は個々の宗教を超えた普遍性を持っており、より広く開かれている。美術は誰にでも親しめるものだが、それを支えているのが宗教である。」(はじめに―宮下規久朗より)

 「イコンそのものを崇拝する、聖書のテキスト、あるいはそこから派生した理論的に精緻な神学を崇拝することは、キリスト教が厳しく禁じる偶像崇拝だ。美術や神学を通して、その背後に確実に存在する神を想うことが、キリスト教的に正しいアプローチなのだ。」(おわりに― 佐藤優より)