朝星夜星
発売日
2023年02月13日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-85403-8

朝星夜星

著者 朝井 まかて著 《作家》
主な著作 『ボタニカ』(祥伝社)
税込価格 2,420円(本体価格2,200円)
内容 長崎で日本初の洋食屋を始めた草野丈吉と妻ゆきは大阪へ進出し、レストラン&ホテルを開業する。夫婦で夢を掴む姿を描く感動的な物語。



 幕末から維新、明治と激動の時代の外交を料理で支えた男がいた――長崎生まれの料理人・草野丈吉で、店の名は「自由亭」。

 本書は、日本初の洋食屋を長崎で開き、大阪に進出してレストラン&ホテルを開業、近代大阪の発展に貢献した丈吉を、妻ゆきの視点から描いた歴史小説。

 貧しい農家に生まれた丈吉は、18歳で出島の仲買人に雇われ、ボーイ、洗濯係、コック見習いになる。

 そして21歳のときにオランダ総領事の専属料理人になり、3年後に結婚。夫婦で日本初の西洋料理店をオープンさせた。店には、陸奥宗光、五代友厚、後藤象二郎、岩崎弥太郎といった綺羅星のごとき男たちがやって来る。

 明治の世になり、大阪へ移った丈吉は、重要な式典で饗応料理を提供するまでになるのだが……。

 夫婦で困難を乗り越え、夢をつかみ取る姿を活き活きと描いた傑作長編。