日本が心配
発売日
2025年02月14日
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判 型
新書判
ISBN
978-4-569-85866-1

日本が心配

著者 養老 孟司著 《解剖学者》
主な著作 老い方、死に方』(PHP研究所)
税込価格 990円(本体価格900円)
内容 2038年に起こると予測される南海トラフ地震は日本をどう変えるのか。地震のメカニズム、被災、経済・生態系の変化を論じ合う。



 将来、南海トラフ巨大地震が日本を襲い、死者32万人など莫大な被害が出ることが予想されている。「地震後の日本社会が心配」と語る養老孟司が、地震と災害後の日本について識者と語る。発生時期の予測、日本人の被害や避難・疎開のシミュレーション、首都直下地震と連続して起きた場合の最悪ケース、津波や復興が変える自然環境……。日本人が行なうべき「備え」と復興後のビジョンを問う。

 第一章 2038年、南海トラフ地震が起こる 尾池和夫(京都大学名誉教授)×養老孟司
●まず「地球を知る」ことが大切
●活断層とは何か
●大地震が歴史を変えるetc.

 第二章 被災のシミュレーションと復興ビジョン 廣井 悠(東京大学教授)×養老孟司
●電話ボックス一つ分に六人が詰め込まれる―帰宅困難問題
●震災疎開により都市への一極集中が進む
●お祭りをやっている地域は防災に強い?etc.

 第三章 巨大地震後の日本経済 デービッド・アトキンソン(小西美術工藝社社長)×養老孟司
●日本には「事前対応」という発想がない?
●最悪のシナリオ―日本は中国の属国になる?
●文化財の耐震工事を行なえばリスクが高まる?etc.

 第四章 復興後、自然環境はどう変化するのか 永幡嘉之(自然写真家)×養老孟司
●津波から二年後に起こった予想外の変化
●復旧事業に「待った!」 
●南海トラフの復旧事業に東北の教訓は生かせるか