雑誌
Voice 2010年2月号
今月号の読みどころ
鳩山政権への不信感が高まっている。京都大学の中西輝政氏は“異例の天皇会見、600人訪中団、膠着する普天間問題”から、「民主党政権は日米同盟を棄て日中同盟に舵を切った」と喝破。ジャーナリスト・長谷川幸洋氏は、「予算編成・税制改正の迷走は、財務省に振り回されている結果」と、政策決定の内情をルポする。一方、現役大臣の前原誠司氏はJAL、八ッ場ダム問題の真相を、「政治主導を貫く戦い」として熱く語っているが、代議士の渡辺喜美氏と中川秀直氏は「逆改革」の酷さを糾弾、“民主・自民両党の「新旧分離」で改革勢力を結集”するプランを提示する。2010年の日本政治は風雲急を告げそうである。
公式サイト | ![]() |
---|
今月号の目次
クールジャパン次代の旗手〈2〉 柴田文江 |
川島蓉子 |
11p |
和の美を愉しむ〈14〉 「霜猿」橋本関雪 |
文:田中大 |
17p |
日本の事件簿〈26〉 痛みを知らない者たち |
高山正之 |
19p |
巻頭の言葉 失われたGDPを取り戻す秘策 |
若田部昌澄 |
23p |
時代を拓く力 [政権交代百日]政治主導を貫く戦い |
前原誠司/聞き手:花岡信昭 |
26p |
|
総力特集:期待を裏切った鳩山政権
小沢一郎の大罪 |
中西輝政 |
34p |
生かすも殺すも財務省次第 |
長谷川幸洋 |
82p |
リーダーの凋落 |
山内昌之〈対談〉中村彰彦 |
94p |
「600人訪中団」中国利権再び? |
青木直人 |
104p |
事業仕分け人が警告! 支持率急落に陥るシナリオ |
永久寿夫 |
110p |
1000人アンケート 民主党政策・7つの不安! |
小田全宏 |
114p |
民主・自民の「新旧分離」で政界刷新 |
渡辺喜美〈対談〉中川秀直 |
72p |
失われたGDPを取り戻す秘策 |
舛添要一/石破茂/菅義偉/伊藤達也 聞き手:田原総一朗 |
46p |
|
特集Ⅱ:日本経済・こうすれば立ち直る
大討論会 デフレ地獄脱出への処方箋 |
宮崎哲弥/菊池英博/安達誠司 /飯田泰之 |
120p |
雇用を「介護」で生み出す法 |
渡邉美樹 |
144p |
円の価値がさらに上がる時代 |
ジョセフ・スティグリッツ |
136p |
|
特別企画:気鋭の論客が描く! 10年後の日本
①明治維新前夜の美しき人々 |
竹田恒泰 |
193p |
②地方で栄えるプロ野球16球団 |
古田敦也 |
197p |
③企業が本社を海外移転する日 |
松本大 |
201p |
④「太陽経済」で世界一の国家に |
竹村真一 |
205p |
⑤黒子役に徹し、活気づく銀行 |
上野泰也 |
209p |
⑥ウェブが人間を司る社会 |
山本一郎 |
213p |
⑦FTAに背を向ける勇気ある国 |
浜矩子 |
217p |
|
||
コペンハーゲンで「25%削減」は誰も話題にしなかった 現地ルポ COP15―日本の敗北 |
藤沢久美 |
166p |
新春インタビュー 人の役に立つより真理の探究 ノーベル賞学者はなぜクラゲに惹かれたか |
下村脩/聞き手:最相葉月 |
158p |
高井戸の蛙、世相を覗く⑭ 原子炉格納庫と日本刀 |
江上剛 |
172p |
ニッポン新潮流〈医療健康〉 医師の増員は患者に危険 |
久坂部羊 |
150p |
ニッポン新潮流〈生活社会〉 CO2より酷い温暖化ガス |
山形浩生 |
152p |
ニッポン新潮流〈科学技術〉 米国はたった4%削減 |
竹内薫 |
154p |
ニッポン新潮流〈国内政治〉 普天間騒動・米国の「演技」 |
上杉隆 |
156p |
この著者に会いたい 『オンエア(上・下)』 |
柳美里/聞き手:仲俣暁生 |
174p |
ワンポイント書評 |
179p |
|
おじさんのための名作講座 元気なアメリカを体現する二人 |
堀井憲一郎 |
181p |
大アジア主義者の夢と蹉跌〈第5回〉 頭山満 |
田原総一朗 |
221p |
平成始末 「人間の建設」 |
山折哲雄 |
254p |
大宰相・原敬〈第38回〉 閔妃暗殺 |
福田和也 |
233p |
ボイス往来 |
|
250p |
私日記〈第122回〉 飛んで行く時間は幸福の印 |
曽野綾子 |
242p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。