雑誌
Voice 2010年5月号
今月号の読みどころ
国内政治は混迷を極め、日米関係も冷え切った。衰弱する日本をどう立て直すか。作家の塩野七生氏は、映画『7人の侍』での百姓と用心棒(侍)の関係を例に、“国民は小沢一郎氏に改革の要求を強く突きつけ、働かせ、使い倒し、自らの利益を獲得していけ!”と、悪なる権力者の活用法を説く。一方、中西輝政氏は鳩山内閣を大正期の護憲3派内閣になぞらえ、2大政党制や政治改革熱に浮かれる社会の危険を指摘する。そして西尾幹二氏は、トヨタ問題の深層を「いつかきた道」から洞察し、米中との経済戦争に挑む経営者に愛国心を問う。賢人10人が“歴史の教訓”から復活への道筋を描き出す、重量感溢れる特集企画。
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今月号の目次
クールジャパン次代の旗手〈5〉 佐野研二郎 |
川島蓉子 |
11p |
和の美を愉しむ〈17〉 「筍」徳岡神泉 |
文:田中 大 |
17p |
日本の事件簿〈29〉 裁判員制度への反対は非常識 |
高山正之 |
19p |
巻頭の言葉 反道徳的な就職競争 |
若田部昌澄 |
23p |
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【総力特集】 歴史の英知に学ぶ 日本の危機突破力
特別ロングインタビュー 悪をもって悪を制す |
塩野七生 |
26p |
角栄の明るさ、小沢の暗さ |
渡部昇一 |
52p |
大正デモクラシーの呪い |
中西輝政 |
38p |
仏教が教える リーダーを甦らせる法 |
塩沼亮潤〈対談〉山田日登志 |
98p |
「和みの文化」が生む一流外交 |
竹田恒泰 |
86p |
愛国心なき経営者は職を去れ |
西尾幹二 |
58p |
日本型資本主義を世界はめざす |
原 丈人〈対談〉田坂広志 |
76p |
「正社員」至上主義からの脱出 |
牛尾治朗 |
70p |
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政界ビッグバンで日本を甦らせる! われらが「天下獲り」戦略 |
渡辺喜美〈対談〉菅 義偉 |
156p |
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【特集Ⅱ】 “苛立つアメリカ”はどう動く?
打ちひしがれる超大国 |
日高義樹 |
122p |
現実味を増す1ドル=60円時代 |
岩本沙弓 |
136p |
金融規制改革―邦銀に実害なし |
伊藤達也 |
142p |
米中G2論はもはや幻 |
古森義久 |
130p |
海兵隊グアム移転の真意 |
ダグラス・フェイス |
116p |
米軍の駐留は必要不可欠 |
長島昭久 |
108p |
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どこで何が起こっているかわからぬ恐怖 トヨタ「メーカー目線」の敗北 |
片山 修 |
166p |
日本「低成長」脱出論〈第2回〉 日銀・白川総裁は辞職せよ |
岩田規久男 |
202p |
国民皆保険をなし崩しにする日本の大間違い オバマの医療制度改革の教訓 |
竹森俊平〈対談〉村上正泰 |
192p |
高井戸の蛙、世相を覗く⑯ 総理!環境のセールスマンたれ |
江上 剛 |
218p |
データで斬る“俗論・通説”③ 現実離れした“デフレの経済学” |
飯田泰之 |
220p |
経済問題・常識の非常識⑬ 日米欧・要人の景気観測語録 |
上野泰也 |
214p |
ニッポン新潮流〈情報文明〉 グーグル撤退・中国の失敗 |
山本一郎 |
148p |
ニッポン新潮流〈科学技術〉 「ザ・コーヴ」と人種差別 |
竹内 薫 |
150p |
ニッポン新潮流〈生活社会〉 消費者庁VSアップル社 |
山形浩生 |
152p |
ニッポン新潮流〈国内政治〉 外務省は「歴史の破壊者」 |
上杉 隆 |
154p |
この著者に会いたい 『ピストルズ』 |
阿部和重/聞き手:仲俣暁生 |
174p |
ワンポイント書評 |
181p |
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おじさんのための名作講座 二葉亭四迷と幸田露伴 |
堀井憲一郎 |
179p |
大アジア主義者の夢と蹉跌〈第8回〉 アジア独立の志士たち |
田原総一朗 |
222p |
大宰相・原敬〈第41回〉 隈板内閣 |
福田和也 |
234p |
ボイス往来 |
250p |
|
私日記〈第125回〉 王の浪費 |
曽野綾子 |
242p |
平成始末 日中米の「三国同盟」 |
山折哲雄 |
254p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。