Voice
発売日
2014年3月10日
税込価格
713円
(本体価格648円)
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Voice 2014年4月号

今月号の読みどころ

世界のほとんどは親日国家だが、中国と韓国だけは強烈な反日国家。今月号の総力特集は、日本人の気持ちをストレートに表した「反日に決別、親日に感謝」。最近の韓国は、アメリカ各地に従軍慰安婦像を設置することに特に熱心だが、なぜ関係のないアメリカなのか。当のアメリカ人も首をかしげる。「テキサス親父」の愛称で親しまれる評論家のトニー・マラーノ氏は、カリフォルニア州のグレンデール市に建立された慰安婦像に対して「日米間に亀裂を生じさせ、日韓間の亀裂を生じたままにするために建てられたものです。日米韓の三カ国がお互いに激しく対立しているのを見ることほど、中国が喜ぶことはありません」と、政治的な意図を指摘する。一方で、台湾の日本への思いは心強いばかりだが、岩手県にある「日台きずな保育園」が台湾赤十字の援助で甦ったことをご存じだろうか。感謝の気持ちを込めて、誌面で紹介したい。

第二特集「アベノミクス失速の犯人」は、経済成長率が鈍化しはじめた原因を探る。竹森俊平氏は、専門家に丸投げした成長戦略を批判するとともに、選挙制度における「一票の格差」問題が成長の阻害要因であると説く。また、白川浩道氏は、円安でも輸出が伸びなくなった理由を分析し、外需依存型経済から内需型経済へ移行したことを強調する。

今年は東日本大震災から4年目を迎える。村井嘉浩宮城県知事や達増拓也岩手県知事にご登場いただき、復興にかける決意を語っていただいた。

最後に、作家の阿川佐和子さんと安倍昭恵総理夫人、経営者の秋山咲恵さんの特別鼎談をご紹介したい。成長戦略の要ともいわれる「女性活用」に関して、本音と建前を縦横無尽に語っていただいた。「女らしく」働くことの難しさを理解したうえで、多様性を受け入れられる社会をいかにつくっていくかが問われている。企業現場で奮闘するすべての人に読んでもらいたい内容である。
公式サイト

今月号の目次

総力特集:反日に決別、親日に感謝
[緊急取材]
テキサス親父、慰安婦像を叱る
トニー・マラーノ/聞き手:大野和基
38p
[特別対談]
韓国のことは忘れよう
室谷克実×三橋貴明
50p
学校では教えないアジア独立の真実
井上和彦
62p
山田町の日台きずな保育園を訪ねて
松田十刻
74p
「親中・反日」になったドイツ
川口マーン惠美
82p
欧州が夢中になる未来都市・東京
ニック・バーリー/聞き手:タカ大丸
90p



巻頭インタビュー
真の復興に命を懸ける覚悟
村井嘉浩
20p
特集:アベノミクス失速の犯人
一票の格差是正こそ最強の三本目の矢
竹森俊平
98p
金融緩和フレームワークを修正せよ
白川浩道
110p
成長するアメリカ、孤立する日本
岩本沙弓
120p



超復興の実務と理想
達増拓也×佐藤健志
128p
不思議な韓国の日本文化批判
古谷経衡
152p
安倍外交私論 属国化を避けるための思想展開
小川榮太郎
186p
原子力と人間の安全保障
澤田哲生
198p



[特別鼎談]
「女性活用」の本音と建前
阿川佐和子×安倍昭恵×秋山咲恵
140p



新世代の流儀
「科学論文って芸術作品のように表現できるものなんです」
高井 研/取材・構成:木村俊介
160p



ニッポン新潮流〈国内政治〉
田母神票を誇張するメディア報道
菅原 琢
30p
ニッポン新潮流〈経済政策〉
リトマス試験紙としての国際収支
飯田泰之
32p
ニッポン新潮流〈生活社会〉
理解に苦しむタイの政治対立
山形浩生
34p
ニッポン新潮流〈科学医療〉
地域保健の復興を支える人びと
最相葉月
36p
テロリスト・安重根〈第2回〉
出自
早坂 隆
166p
乙武洋匡、世界の大使に会いに行く〈第2回〉
フィンランド・岐路を迎えた教育制度
乙武洋匡
206p
武士の碑〈第7回〉
熊本へ
伊東 潤
214p
巻頭言〈4〉
歴史の捏造に構えよ
小浜逸郎
17p
オックスフォード留学記〈第24回〉
博士論文への二つの壁
彬子女王
226p
覚醒するクラシック〈第10回〉
熱情
百田尚樹
231p
私日記〈第172回〉
ムク鳥の大宴会
曽野綾子
236p
平成始末〈第52回〉
贋作事件
山折哲雄
248p
友アートを訪ねて〈15〉
[ヴァシリー・カンディンスキー]
原田マハ
8p
凛たる女性〈40〉
[大森梨江]
撮影/遠藤 宏
11p



Keyフレーズ
時代を斬る!論点

1p
Voiceブックス
編集者の読書日記

244p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

245p
Voiceレター
読者の感想&意見

246p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。