- 税込価格
- 794円(本体価格722円)
- 発売日
- 2016年3月10日

Highlights
読みどころ
中国は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、今後GDP成長率目標をこれまでの7%から引き下げ「6.5%以上」にするとした。実際の経済成長率は発表される数字の半分程度ともいわれるが、いずれにせよ世界経済を牽引してきた中国経済の高度成長は止まったようだ。しかし、貿易取引の大きな日本や韓国への影響は深刻だ。
チャイナショックは、リーマン・ショックに匹敵するほどだという意見も聞く。4月号の総力特集は「チャイナショックが来る」と題し、世界経済にどれほどの影響があるのかを分析した。津上俊哉氏は「いまの中国は、日本の1990年代バブル崩壊、米国のITバブル崩壊およびリーマン・ショック後とそっくりな動きを示していることがわかる」と述べ、片岡剛士氏は「懸念すべきはデフレ、株安、人民元レートの対ドルでの急落といったマネーを通じた混乱であり、これが長期化する可能性が高まっている」と読む。また、武者陵司氏は「この金融波乱は人類の歴史上最大の過剰投資を行なった中国において、長く続く清算過程が始まったことの狼煙というほかはない」と懸念する。一方で、韓国経済のダメージも大きい。シンシアリー氏は景気を論ずるとき、廃紙(古紙、段ボールなど)拾いに注目しこういう。「景気そのものが沈んでいるので、商品が売れない。商品が売れないから、リサイクルの需要も減る」。そして「古物商が廃業したのは、同じく古紙を買い取る企業が苦しいからだ。小さな企業がつぶれるのは、大きな企業が苦しいからだ」と、不況の連鎖を説明する。堤堯氏は鼎談のなかで「韓国は中国ともスワップ協定を結んでいるが、中国経済の雲行きが怪しくなってきて、またぞろ日本にとりすがってきた。昔からあの国は、あっちに擦り寄りこっちに擦り寄り、二股三股外交をやらなきゃ生き延びられない」と、最近の日韓関係を端的に評する。
第二特集は「老後は怖くない」。ミリオンセラーとなった『嫌われる勇気』の著者岸見一郎氏は「人生とは、ゴールをめざして走り抜くレースではなく、いまこの瞬間を旋回するダンスのような刹那の連続である。どこに向かうのでもなく『いまこの瞬間、自分は充実している』という感覚こそ人間にとって完全で美しいものです」と説く。ほかに「母よ、あなたは私の太陽です」(石黒マリーローズ氏)、「老化防止の秘訣は日本食にあり」(白澤卓二氏vsエリカ・アンギャル氏)といった企画でまとめた。巻頭は、竹内弘高氏と佐藤智恵氏が東北の震災から5年が経ち、「東北から始まる『賢慮の資本主義』」との対談を行なっている。日本の進むべき道が示唆されているという意味では、遠藤功氏の「現場資本主義が世界を救う」との記事と併せて読んでいただきたい。
Contents
目次
- 巻頭特別企画 東北から始まる「賢慮の資本主義」
- 総力特集:チャイナショックが来る 通貨金融危機のドミノ
- 総力特集:チャイナショックが来る 日本と世界へのダメージを試算する
- 総力特集:チャイナショックが来る 史上最大の過剰投資の清算が始まった
- 総力特集:チャイナショックが来る 古紙拾いが物語る韓国の不況
- 総力特集:チャイナショックが来る 共産主義計画経済に戻るのか
- 総力特集:チャイナショックが来る 共産党株式会社が夜逃げする
- 特集:老後は怖くない 老親介護と「嫌われる勇気」
- 特集:老後は怖くない 母よ、あなたは私の太陽です
- 特集:老後は怖くない 老化防止の秘訣は日本食にあり
- 現場資本主義が世界を救う
- 海外M&A失敗の本質
- 「がん放置理論」の蔓延は悪魔の沙汰
- 「ワークルール教育」の推進を
- 「新しい特殊作戦部隊」創設のすすめ
- 日本構想フォーラム「デザインと科学」の未来
- 新幹線は地方を幸せにするのか
- 神宮の森に「溶けるスタジアム」
- 「日本の翼」の真実2
- 超韓流猫コリにゃん〈第12話〉 中韓キムチ戦争
- ニッポン新潮流〈国際政治〉 悪魔の涙――京都、広島の命運を分けた男
- ニッポン新潮流〈経済政策〉 マイナス金利導入は「黒田バズーカ3」ではない
- ニッポン新潮流〈生活社会〉 アメリカ大統領選がうらやましい
- しぶといやつ〈第4回〉 第一章 鎧袖一触 4
- 天あり、命あり。〈第11回〉 倉敷、日米民間人会議
- 覚醒するクラシック〈第34回〉 サロメ
- 巻頭言〈第16回〉 持続可能な社会
- 私日記〈第195回〉 死ぬ日まで働けばいい
- 平成始末〈第76回〉 魂の看取り
- 友(アート)を訪ねて〈25〉 東山魁夷
- 凜たる女性〈64〉 柏原ゆきよ
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