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Voice 2017年10月号
今月号の読みどころ
米中2大国で国際秩序を担う、というG2(Group of Two)論が話題になった時期がある。「日本は蚊帳の外」という見方は多くの日本人を驚かせた。しかし、もはやG2論は成立しない。状況が好転したからではない。中国が強くなりすぎたからだ。すなわち「C1(中国一強)」の恐怖である。櫻井よしこ先生が述べるように、価値観を見失ったアメリカに衰退の兆しが見られる現在、正義の旗を立てられる国は日本しかいない。習近平政権の無法への対処、米中関係の深層をめぐり、ケント・ギルバート先生、兵頭二十八先生、近藤大介先生、矢板明夫先生ほか有識者が鋭い分析を行なう。特集は「さよなら、フェイク官僚」。森友・加計問題や韓国の徴用工問題など、日本人に憂いをもたらすニュースの裏には官僚たちがいた。脚光を浴びる吉本新喜劇の酒井藍座長、小池百合子・東京都知事のインタビューもぜひご一読いただきたい。
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今月号の目次
巻頭インタビュー 嘘ニュースは笑い飛ばせ |
酒井 藍 |
18p |
総力特集:中国一強を阻止せよ
習近平が狙う版図 |
櫻井よしこ |
42p |
中国政局は流動化する |
矢板明夫 |
50p |
共産党政権vsIT産業 |
近藤大介 |
58p |
大型ドローンで領海を守れ |
兵頭二十八 |
66p |
米中取引は真っ赤なウソ |
ケント・ギルバート |
72p |
特集:さよなら、フェイク官僚
猿芝居だった安倍叩き |
高橋洋一 |
82p |
韓国「徴用工」問題、霞が関の怠慢 |
日下 公人 |
90p |
加計問題を検証できないメディアの責任 |
和田政宗 |
98p |
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築地と豊洲両立、何が悪い! |
小池百合子 |
108p |
金正恩がやりたい「実験」 |
黒井文太郎 |
124p |
総合的な核セキュリティの構築を |
福田 充 |
132p |
憲法論議にみる「敗者の戦後」 |
上島嘉郎 |
140p |
深刻化するアメリカの分裂 |
丸谷元人 |
148p |
ヒアリを根絶するには |
五箇公一 |
184p |
北朝鮮危機は映画に学べ |
瀬戸川宗太 |
194p |
韓国はなぜ合意を壊すのか |
渡邉哲也 |
116p |
パラアスリートの肖像(2) 「11歳の右腕へ」後編 |
山田清機 |
166p |
プリンス〈第16回〉 第四章 出馬(1) |
真山 仁 |
210p |
日本構想フォーラム 親鸞と「非正規」の思考 |
高橋源一郎 |
156p |
「子どもを受動喫煙から守る条例」は公正か |
鈴木康夫 |
202p |
権威は価値ある宝 |
松下幸之助 |
243p |
ニッポン新潮流〈歴史論争〉 チャーチル究極の「接待」 |
渡辺惣樹 |
34p |
ニッポン新潮流〈政治外交〉 アフガン増派、東アジアへの影響 |
三浦瑠麗 |
36p |
ニッポン新潮流〈現代社会〉 「価値の制度化」と政治の形骸化 |
開沼 博 |
38p |
西南、南西、テレビ風(12) 札幌のコーヒーの味 |
結城豊弘 |
40p |
著者に聞く 『定年後』 |
楠木 新 |
238p |
しぶといやつ〈第21回〉 第六章 光芒一閃(2) |
幸田真音 |
219p |
覚醒するクラシック〈第51回〉 ピアノ協奏曲第二七番 |
百田尚樹 |
229p |
巻頭言〈第34回〉 年寄りと子ども |
養老孟司 |
15p |
私日記〈第213回〉 雨季 |
曽野綾子 |
26p |
友(アート)を訪ねて〈43〉 ジョルジオ・デ・キリコ |
文/原田マハ |
6p |
凛たる女性〈82〉 近藤那央 |
撮影/遠藤 宏 |
9p |
Keyフレーズ 時代を斬る!論点 |
1p |
|
Voiceブックス 編集者の読書日記 |
234p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
235p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
236p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。