Voice
発売日
2020年6月10日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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Voice 2020年7月号

今月号の読みどころ

メディアでは「アフターコロナ」という言葉が盛んに用いられているが、新型コロナウイルスとの闘いが長期化するのは避けがたい現実だ。ならば、われわれが考えるべきは「ウィズコロナ」における世界の在り方ではないか。
本特集では社会や政治経済など、コロナ時代の日本が進むべき道を多角的に読み解く。安宅和人氏は「開疎化」をキーワードにこれからの社会を語り、中西寛氏は世界の大転換を前に「知の自立」を急ぐべきと大局的に指摘するなど、未曾有かつ不規則な時代を深く思考するうえで不可欠な論稿が並ぶ。
巻頭には自衛隊制服組の現役トップである山崎幸二統幕長の緊急インタビューを掲載。
特別企画ではデービッド・アトキンソン氏や小黒一正氏が「経済危機の出口戦略」を説く。そのほかにも、建築家の隈研吾氏のインタビューや生物学者・福岡伸一氏のジェンダー論、また歴史学者の関裕二氏と評論家の石平氏の異色対談など、第一線で活躍する執筆陣による多彩な誌面を展開している。
公式サイト

今月号の目次

総力特集:コロナ時代の新・日本論
アジャイルな仕組みが国を救う
安宅和人
42p
世界が迎える大転換と日本の課題
中西 寛
52p
「強い官邸」が賢い選択をするには
待鳥聡史
62p
「自粛の氾濫」は社会に何を残すか
苅谷剛彦
70p
世界経済の試練と「新たな帝国主義」
柴山桂太
78p
「不思議の勝ち」を抱きしめて
河野有理
86p
危機でも改憲論議を停滞させるな
大石 眞
94p
「未知なる脅威」から国民を守る
山崎幸二
18p
特別企画:経済危機の出口戦略
コロナと大震災の二重苦に備えよ
デービッド・アトキンソン
102p
検査拡充が「経済正常化」の鍵
小黒一正
110p
ウィズ・コロナ時代に問い直すべき連帯
中山健夫&大川 恒
118p
連載 ほか
生物学から「性差」を考える
福岡伸一
128p
なぜ金正恩危篤説に騙されたか
古川勝久
136p
欧州理念の失墜とグローバル化2.0
三好範英
144p
炭素が奏でる宇宙交響曲
ロバート・ヘイゼン
152p
「想像」を脱し、データの現実活用を
是永 論
208p
縄文文明vs.中国文明
関 裕二&石 平
160p
「人の絆」を支える建築
隈 研吾
168p
賢慮の世界史〈4〉
ドイツからの「主権回復」をめざす英国
佐藤 優&岡部 伸
184p
中国vs.世界〈4〉
〈カザフスタン〉「大きな小人」と巨大な隣人
安田峰俊
194p
「社外取締役」から考える日本企業の未来〈2〉
「異質な存在」を入れる意味
古田英明
202p
教養としての映画〈2〉
現代人が映画の歴史を知っておくべき理由
伊藤弘了
220p
AIに料理はできるか
ジョナサン・シルバータウン
214p
ニッポン新潮流〈歴史論争〉
対処法は本に書かれている
渡辺惣樹
32p
ニッポン新潮流〈政治外交〉
検察庁法改正案と政治主導のひずみ
三浦瑠麗
34p
ニッポン新潮流〈現代社会〉
暴走・介入・独立の最適解
開沼 博
36p
ニッポン新潮流〈日本文化〉
アートとプラットフォーム
舘鼻則孝
38p
西南、南西、テレビ風〈45〉
政府や東京がすべてではない
結城豊弘
40p
歴史家の書棚〈1〉
加藤政洋『酒場の京都学』森靖夫『「国家総動員」の時代』
奈良岡聰智
240p
首長の力量
宗像から第二の出光佐三を生む
伊豆美沙子
228p
令和の事業家
時代適応者以外も生き残る社会
米良はるか
232p
著者に聞く
挑戦心は人類の根本的要素
海部陽介
236p
巻頭言〈第31回〉
戦後日本の宿題シリーズ(3):空想的平和主義
宮家邦彦
15p
私日記〈第246回〉
植木とメイド
曽野綾子
26p
文明之虚説〈第31回〉
人間は不安の器
渡辺利夫
246p
東京の聖地〈12〉
神保町
写真・文/岡本亮輔
1p
土木を撮る〈27〉
千苅ダム
写真・文/西山芳一
8p
令和の撫子〈14〉
渡邉果南(ドルフィントレーナー)
撮影/川島伸一
11p
Voiceブックス
編集者の読書日記

242p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

243p
Voiceレター
読者の感想&意見

244p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。