Voice
発売日
2020年7月10日
税込価格
840円
(本体価格764円)
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Voice 2020年8月号

今月号の読みどころ

新型コロナウイルスが世界を襲い、注目を集めたのが「リーダー」の在り方ではないか。日本においては安倍晋三首相や、吉村洋文大阪府知事をはじめとした地方自治体の首長、海外に目を向ければメルケル独首相やクオモ・ニューヨーク州知事などのリーダーシップの是非が語られた。世界が新型コロナを短期間で克服できないのは明らかで、私たちは新常態=ニューノーマルの時代をいかに生きるかが試されている。
本特集では、これからの時代に求められるリーダー像とリーダーシップの在り方を多角的に論じた。山内昌之氏は徳川家康を例に挙げて「危機の指導者」の要諦を説き、冨山和彦氏は「嵐が過ぎ去るのを待つ経営者は愚の骨頂」と喝破する。
特別企画は「『第二波』と戦う構想力」。とくに東京都内の感染者数が増加するいま、私たちは「第二波」にいかに向き合い、来る試練を乗り越えるべきか。そのほかの企画では、Zホールディングス社長/ヤフー社長の川邊健太郎氏が「コロナ禍とデジタル」について語り、BLM運動で揺れる米国を世界的経済学者であるダロン・アセモグル氏が分析する。
公式サイト

今月号の目次

総力特集:「新常態」を制すリーダーの条件
恐怖に克つ「危機の指導者」の要諦
山内昌之
40p
トランプは米国分断の「拡大鏡」
村田晃嗣
50p
強い国会が「令和デモクラシー」の鍵
清水真人
58p
政治における委任とリーダーシップ
河野 勝
66p
民主社会の正統性が問われている
森本あんり
74p
昭和を破壊できない経営者は去れ
冨山和彦
82p
リーダー不在の世界に起きる変化
イアン・ブレマー
90p
巻頭インタビュー
自由な社会とデジタルの未来
川邊健太郎
16p
特別企画:「第二波」と戦う構想力
日本型「ハンマーとダンス」の構築を
國井 修
100p
「思考の距離戦略」としてのゾンビ考
谷口功一
108p
コロナとの闘い、自殺対策を急げ
河西千秋
115p
理系の限界、人文系の沈黙
與那覇潤
122p
連載 ほか
新時代ビジョン研究会
謎の国・日本を言語化せよ
大屋雄裕
130p
教育国際化の最適解は九月入学か
中室牧子
142p
やはり絵空事だった南北朝鮮融和
牧野愛博
149p
コロナ後、日本はデジタル資本主義の強者たれ!
竹中平蔵
156p
人は病に勝てる――『大奥』に込めた希望
よしながふみ
206p
アメリカの深い闇
ダロン・アセモグル
164p
賢慮の世界史〈5〉
インターナショナリゼーションの時代
佐藤 優&岡部 伸
182p
中国vs.世界〈5〉〈オーストラリア〉
「諍友」が許してしまった介入
安田峰俊
192p
「社外取締役」から考える日本企業の未来〈3〉
社外取締役に求められる資質
古田英明
200p
教養としての映画〈3〉
古典的名作から学ぶ鑑賞法
伊藤弘了
222p
いじめは進化における自然淘汰なのか
デイヴィッド・S・ウィルソン
214p
令和の事業家
「苦しみ」は感動のための準備
溝口勇児
230p
著者に聞く
ジョブズを変えた禅僧の生き様
柳田由紀子
234p
ニッポン新潮流〈歴史論争〉
第一次大戦と米国の反ドイツ感情
渡辺惣樹
30p
ニッポン新潮流〈政治外交〉
なぜBLM運動が広がったか
三浦瑠麗
32p
ニッポン新潮流〈現代社会〉
災禍は終わらない
開沼 博
34p
ニッポン新潮流〈日本文化〉
疫病と「おもてなし」精神
舘鼻則孝
36p
西南、南西、テレビ風〈46〉
京都の夏の風物詩を楽しむ
結城豊弘
38p
歴史家の書棚〈2〉
熊本史雄『近代日本の外交史料を読む』
奈良岡聰智
238p
巻頭言〈第32回〉
戦後日本の宿題シリーズ(4):真の「国会質疑」を活性化させよ
宮家邦彦
13p
私日記〈第247回〉
麻雀は仕事か
曽野綾子
24p
文明之虚説〈第32回〉
子供が消えゆく国
渡辺利夫
244p
東京の聖地〈13〉
聖路加国際病院
写真・文/岡本亮輔
1p
土木を撮る〈28〉
オトンルイ風力発電所
写真・文/西山芳一
6p
令和の撫子〈15〉
徳田英恵
撮影/川島伸一
9p
Voiceブックス
編集者の読書日記

240p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

241p
Voiceレター
読者の感想&意見

242p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。