Voice
発売日
2026年4月6日
税込価格
880円
(本体価格800円)
バックナンバー

Voice 2026年5月号

今月号の読みどころ

2026年に入ってからの3カ月で、国際社会はその在り様を大きく変えつつあります。変化の中心にいるのは、言うまでもなくドナルド・トランプ米大統領です。1月2日深夜から翌未明にかけて、アメリカ軍はベネズエラを爆撃し、独裁政権を率いてきたマドゥロ大統領を拘束しました。さらに、2月28日にはイスラエルとともにイランへの攻撃に踏み切っています。トランプ大統領の外交政策は「ドンロー主義」とも称されていますが、戦略的競争を繰り広げる中国をはじめ、世界各国との間で軋轢を生んでいます。「孤立主義」や「西半球主義」とも語られてきたトランプ外交について、その行動原理をいかに読み解くべきでしょうか。そして、同盟国として難しい舵取りを迫られる日本の外交は、いかなる針路を取るべきなのでしょうか。本特集では、「臥薪嘗胆」の時代にある日米関係を考察する中西輝政氏の論考に加え、「ドンロー主義」の本質に迫る大西洋評議会副会長のマシュー・クローニグ氏と、ハドソン研究所の村野将氏による対談などを掲載しています。
特集2は「時間をめぐる問い」です。哲学・行動経済学・テクノロジー・精神医学の各視点から、移ろいと歪みを繰り返す「時間」について問い直します。そのほか、東浩紀氏や、玉木雄一郎氏のインタビュー、磯野真穂氏と阿部幸大氏の対談なども必読です。
公式サイト

今月号の目次

特集1:トランプ外交VS.世界
高市早苗は「アメリカ」を信じ抜けるか
中西輝政
40p
トランプ主義の「はじまりの終わり」
冨田浩司
52p
宥和なき対中政策、袋小路の習近平
阿南友亮
60p
プーチン・ロシアと重なる三つの世界観
保坂三四郎
68p
米欧対立と「グローバルウエスト」の危機
細谷雄一
76p
イラン攻撃が招く中東秩序の混迷
坂梨 祥
84p
ベネズエラ軍事介入、衝撃と希望
坂口安紀
92p
アメリカを失った多国間主義
山田哲也
100p
ドンロー主義の本質を読み解く
マシュー・クローニグ & 村野 将
108p
特集2:時間をめぐる問い 移ろいと歪みの狭間で
ベルクソンと回顧的錯覚──私たちの知能が見誤るもの
平井靖史
130p
なぜ人間は時間を守れないのか―隠れた「時間泥棒」の正体
大竹文雄
138p
AI時代、有限から無限へ移行するか
松原 仁
146p
「治療」とは言葉で過去を編み直すこと
松本卓也
154p
巻頭インタビュー
求めるべきは「政治を超えた価値」
東 浩紀
16p
特別インタビュー
「声なき声」から本物の政策が生まれる
玉木雄一郎
118p
特別対談
「正義」の名の下で広がる暴力
磯野真穂&阿部幸大
162p
連載 ほか
メシアを求めるアメリカ、混ざり合う日本
柳澤田実&大柴行人
192p
メジャーで戦い続けてこられた理由
菊池雄星
222p
「仕事」とは何か〈2〉
仕事は「好き嫌い」で決まる
楠木 建
182p
【闘う首長】〈7〉
「働いてもらい方改革」で物価高と人口減を止める
江崎禎英
230p
サナエノミクスで日本は不況になるか?
柿埜真吾
202p
宗教は「貧困と災害」から人びとを救えるか―東南アジアの若手宗教リーダーが見た日本
モハメド・イムラン・モハメド・タイブ エマ・ラフマワティ チュオ・ソパンニャー
210p
ニッポン新潮流〈現代社会〉
「国民会議」は国民の利益に適うか
西田亮介
28p
ニッポン新潮流〈教育企業〉
批判を「悪口」と呼び始めた社会―何を得て何を失うのか?
勅使川原 真衣
30p
ニッポン新潮流〈都市文化〉
十年間の都市再生プロジェクトの成果
藤村龍至
32p
ニッポン新潮流〈現代思想〉
認知疲労とプラットフォーム依存のリスク
谷川嘉浩
34p
地域から日本を動かす〈49〉
「マイス(MICE)」で元気な福岡市に学ぶ
結城豊弘
36p
歴史家の書棚〈70〉
瀧井一博『知識で国家を拓く』
奈良岡 聰智
238p
巻頭言〈1〉
日本人のイラン観
会田弘継
13p
ホモ・ルーデンスの諸相〈1〉
ユングの忠告
本村凌二
244p
大学生が見つけたしあわせ〈4〉
日常が充ちている瞬間

1p
昭和ユートピア〈5〉
セキネ洋傘店
写真・文/平山 雄
6p
令和の撫子〈84〉
堀花梨 デフビーチバレーボール選手
撮影/吉田和本
9p
Voiceブックス
編集者の読書日記

240p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

241p
Voiceレター
読者の感想&意見

242p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。