歴史街道
発売日
2014年3月6日
税込価格
660円
(本体価格600円)
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歴史街道 2014年4月号

今月号の読みどころ

「さぁて雑賀の者ども、ここいらでいっちょ、奴めの脳天に鉄砲玉食らわしちゃるか!」「奴って、誰ナ?」「知れたこと。信長めのガキよ」「面白(おっか)し、面白し」。ばしばし膝を打って喜ぶ男たち…。「味方にすれば必ず勝ち、敵に回せば必ず負ける」。戦国の世に、畏敬の念を込めてそう謳われた男たちがいました。紀州の雑賀衆です。当時、最新兵器の鉄砲の手練れ揃いで、槍働きも剽悍無類、船の扱いにも長けた陽気な傭兵集団。その頭領が鈴木重秀、人呼んで「雑賀孫一」でした。戦国の覇王・織田信長相手に十年を越す石山合戦を戦い、雑賀攻めでは十万の織田軍を撃退して、ついに一度も敗れなかった雑賀衆の桁外れの強さと、謎多き雑賀孫一の真実に迫ります。第二特集は「将門伝説の謎」です。

公式サイト
今月号の目次
信長も、孫一
黒鉄ヒロシ
3p
この人に会いたい
vol.87
石丸幹二
7p
総力特集 戦国無頼の鉄砲大将 雑賀孫一 信長に挑んだ痛快な男たち
総論 凄腕の狙撃術と陽気な気性…信長に勝ち続けた雑賀衆の魅力
神坂次郎
14p
ビジュアル1
織田の大軍を撃退! 雑賀川の血戦

20p
ビジュアル2
雑賀鉄砲衆、知られざる秘技と戦術

22p
ビジュアル3
強靭かつ独特! 技術の粋を集めた雑賀鉢

24p
ビジュアル4
敵は信長! 無敵の鉄砲隊、激闘の戦野をゆく

26p
「信長のでこちんを撃ちに行こうかい」激闘の天王寺に孫一、見参!
秋月達郎
28p
[コラム1]
「鈴木孫一」…その名の謎に迫る

33p
根来衆との違いは? 全員が本願寺門徒? Q&Aで雑賀衆を読み解く
鈴木眞哉
34p
愉しませて貰おうぞ! 集中射撃と夜襲で雑賀攻めの敵十万を翻弄す
秋月達郎
40p
連射を可能にした合理的な発想…なぜ彼らは鉄砲を使いこなせたのか
太田宏一
46p
[コラム2]
 海をゆく雑賀衆…彼らの「海運力」とは

50p
「お手前を傭いに参ったのだ」信長との手打ち、そして新たな戦いへ
秋月達郎
52p
[コラム3] 
ある雑賀衆・佐武伊賀守の記録

57p
史料から探る鈴木孫一重秀(1)
天文七年以前の生まれ? なぜ秀吉に与したのか?
鈴木眞哉
58p
太田城攻めと雑賀の落日…「独立不羈」の男たちが貫いたもの
楠戸義昭
60p
史料から探る鈴木孫一重秀(2)
没年はいつか? 「孫市」を称した子孫たちとは?
鈴木眞哉
64p
神奈川の百貨店が受け継ぐ雑賀衆の誇りと進取の精神
山田久美雄
66p
地元・和歌山市から手作りの祭りで、孫市の魅力を伝えたい
森下幸生
68p
和歌山市内の「孫一と雑賀衆」史跡MAP

70p
将門伝説の謎 叛乱者はなぜ神となったのか
七人の影武者、鉄身、大笑する首…都が震えた伝説とは
高野 澄
78p
ビジュアル
各地で語り継がれる奇譚! 将門伝説MAP

84p
千葉氏、相馬氏の妙見信仰や血縁者の伝説が語るもの
村上春樹
86p
怨霊から神へ…将門はなぜ英雄として畏敬されたのか
村上春樹
90p



真田昌幸 連戦記 立国篇
我、六道を懼れず 第11回
海道龍一朗
100p
「歴史街道」伝言板

110p
BOOKS・CINEMA

112p
この著者に注目!
大塚卓嗣

114p
巨頭会談の内幕
第3回 「モーゲンソー・プラン」を描いた男
吉田一彦
115p
善と悪のあわいを描く「鬼平」の魅力
逢坂 剛
120p
お江戸ぶらり散歩 あの日、あの時、この場所で
第1回 桜田門外の変
文・絵 堀口茉純
126p
歴史街道脇本陣

131p
歴史街道・ロマンへの扉
蛸地蔵
林 宏樹
134p
江戸の料理再現づくし
第20回 そば稲荷・菜の花の辛子あえ
向笠千恵子 料理再現・福田浩
136p
近江花伝
第3回 坂本 祭りの春
写真・文 寿福 滋
141p

歴史街道 とは

「いま、歴史がおもしろい」
 歴史は過去の人物や出来事を取り上げるとはいえ、現代の人びとに役立たなければ意味がありません。また、歴史は本来、そんなに堅苦しく難しいものではなく、もっと身近で楽しいものであるはずです。そして何より、人間を知り、時代の流れを知る上で、歴史ほど有益な参考書はありません。そこで『歴史街道』は、現代からの視点で日本や外国の歴史を取り上げ、今を生きる私たちのために「活かせる歴史」「楽しい歴史」をビジュアルでカラフルな誌面とともに提供します。いわば、新しいタイプの歴史雑誌といえるでしょう。