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Voice 2009年12月号
今月号の読みどころ
金融危機後、日本経済の行方を左右する存在になった中国。今後どこまで強くなるか。まずは経済成長について、楽観・悲観両方の立場から論客が火花を散らす。上野泰也氏は、昨年来、数字を作り上げた国家主導型の「サイボーグ経済」は、破綻に向かうと述べる。反対に門倉貴史氏は、上海万博が起爆剤となり、内需主導型経済が勢いを増すと説く。一方、宮﨑正弘氏は、政府が戦略的に人民元の強化を図り、日本円を脅かすとの見通しを語る。そして財部誠一氏は、四川省のイトーヨーカ堂を例に、リスクが多く世界一難しい市場で勝つノウハウを教示する。来年のビジネス戦略を練るうえで役立つ、経済予測企画です。
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今月号の目次
TOKYOファッション〈24〉 24 ISSEY MIYAKE |
川島蓉子 |
11p |
和の美を愉しむ〈12〉 本阿弥切本「古今和歌集断簡」 |
文:田中大 |
17p |
メガロポリス新名所〈12〉 神楽坂 |
増田悦佐 |
19p |
日本の事件簿〈24〉 学校に警官を |
高山正之 |
24p |
「電気」は何処へ〈14〉 「地球に優しい」石炭火力発電 |
二見喜章 |
25p |
巻頭の言葉 鳩山総理の知恵袋 |
伊藤元重 |
29p |
開拓の精神を抱き続けるために 特別インタビュー:わが経営の志 |
柳井正 取材・構成:尾崎真理子 |
32p |
特集:2010年の中国経済
悲観vs楽観 どうなる景気回復 |
上野泰也/門倉貴史 |
42p |
内需拡大・成功への確信 |
胡鞍鋼〈対談〉橋爪大三郎 |
58p |
景気急落で投機マネーはインドへ |
白川浩道 |
76p |
日本円を蹴散らす人民元 |
宮崎正弘 |
88p |
ハイアール、中国石油 中国企業が失速する日 |
柯隆 |
82p |
成都イトーヨーカ堂の快進撃 |
財部誠一 |
66p |
金融規制の強化で消える資本主義の不安定性 メインバンク・システムの復権 |
ビル・エモット |
130p |
特集Ⅱ:これでいいのか!CO2削減政策
25%削減はビジネスチャンス |
福山哲郎 |
94p |
太陽光発電・これだけの不安 |
伊藤聡子 |
108p |
2000年に温暖化は止まった |
赤祖父俊一 |
114p |
日本経済を壊す排出権取引 |
北村慶 |
102p |
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まやかしの民営化は必ず破綻する 「郵政見直し」国民負担1兆円 |
高橋洋一 |
158p |
志ある首長を結集し「志民」とともに日本を救う 東京・杉並区“無税”自治体への挑戦 |
山田宏 |
164p |
「御用聞き営業」と「大福帳」で高まる顧客密着力 日本企業よ、ITを捨て去れ |
遠藤功 |
205p |
現代人を虜にする「Google教の伝道師」 “勝間和代ブーム”のナゼ? |
斎藤環 |
198p |
小型精密モーター、自動車――海外生産移転の成功がもたらす世界競争力 さらに強くなる日本製造業 |
町田尚 |
216p |
世界に冠たる海運・造船業と、船級協会が環境の世紀に果たす役割とは 海洋大国・日本の底力 |
上田徳 |
174p |
政官業の癒着が生んだ無茶苦茶な航空行政 JALは潰してこそ甦る |
屋山太郎〈対談〉中条潮 |
148p |
高井戸の蛙、世相を覗く⑫ 雇用を守りきる老舗企業 |
江上剛 |
226p |
アルピニストの眼⑫ 四歳の娘が受けた衝撃 |
野口健 |
228p |
PHP総合研究所からの主張 日米同盟の生命力 |
金子将史 |
224p |
ニッポン新潮流〈スポーツ〉 野村解任劇の内幕 |
二宮清純 |
120p |
ニッポン新潮流〈経済産業〉 歴史を誤認する藤井大臣 |
若田部昌澄 |
120p |
ニッポン新潮流〈生活社会〉 外交オンチな岡田外相 |
山形浩生 |
120p |
ニッポン新潮流〈国内政治〉 海外メディアの撤退ブーム |
上杉隆 |
120p |
ニッポン新潮流〈科学技術〉 欺瞞に満ちた「エコ」話 |
竹内薫 |
120p |
この著者に会いたい 『横道世之介』 |
吉田修一 聞き手:仲俣暁生 |
180p |
ワンポイント書評 |
180p |
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おじさんのための名作講座 元気な盛りにシェイクスピア |
堀井憲一郎 |
180p |
大宰相・原敬〈第36回〉 日清戦争 |
福田和也 |
232p |
ボイス往来 |
|
256p |
私日記〈第120回〉 満月の夜はみんなお休み |
曽野綾子 |
242p |
巻末御免(300) 二十五年 |
谷沢永一 |
260p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。