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Voice 2012年7月号
今月号の読みどころ
まさに「決められない政治」が招いた大混乱でした……。電力需要がピークとなる夏をまさに目前にして、原発再稼働の方向で動きそうですが、それがこの夏を乗り切るための期間限定の話で終わってしまっていいのでしょうか。いま日本に求められているのは、高騰する資源や深刻化する環境問題を背景に、電力の安定供給をいかに図っていくのか、未来に向けた戦略です。そこで今月の総力特集は「原発再稼働は正しいか」と題し、技術と政策の両面から、取りうる選択肢を徹底議論しました。もう1本の特集は、「いよいよユーロ解体か」。この矛盾だらけの通貨の行方と、今回の混乱から日本は何を学ぶべきか、冷静に分析しました。今月も、エキサイティングな知的議論をご堪能ください。
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今月号の目次
【総力特集】原発再稼働は正しいか
世界の電力問題を日本の技術で解決せよ |
原 丈人 |
44p |
脱原発で日本人は金も命も失う |
藤沢数希 |
64p |
通信会社が電力インフラを運用する時代 |
村上憲郎 |
70p |
電力「完全自由化論」の落とし穴 |
山本隆三 |
78p |
福島原発“四号機が危ない”説は本当か |
澤田哲生 |
86p |
「原発をゼロに」といった極端な賭けはできない |
細野豪志/田原総一朗 |
54p |
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日本人にいま伝えたいこと 国家の戦略 |
野中郁次郎 |
186p |
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【特集】いよいよユーロ解体か
“ギリシャ離脱”が欠陥通貨にとどめを刺す |
浜 矩子 |
104p |
「独仏連帯」なくしてEU再生なし |
渡邊啓貴 |
112p |
日本こそ「緊縮」と「成長」の両プランを示せ |
山中あきこ |
118p |
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日銀・白川総裁を解任せよ |
岩田規久男 |
140p |
「官僚のパペット」民主党への退場勧告 |
横田由美子 |
148p |
「コンプガチャ問題」は氷山の一角だ |
山本一郎 |
164p |
「健康データのトリック」に騙されない法 |
杉山直隆 |
170p |
自然の力で気仙沼の漁業は甦る |
畠山重篤/養老孟司 |
154p |
「維新の会」とともに政界ビッグバンを起こす |
渡辺喜美/飯田泰之 |
130p |
時代を拓くコンセプト 「茶室を通して、人類の建築を眺め直してみたいんです」 |
藤森照信/聞き手:淵澤 進 |
20p |
この著者に会いたい! 「ぼくの作品と相性が悪いのは、昔から『小説好き』の読者です」 |
保坂和志/聞き手:仲俣暁生 |
94p |
彦にゃんの憂国ついーと〈19〉 チャランポランのすすめ |
島田雅彦 |
30p |
「ニッポン新潮流」を斬る!〈国内政治〉 大丈夫か? 維新の会の政策能力 |
菅原 琢 |
34p |
「ニッポン新潮流」を斬る!〈生活社会〉 印タミルナド州の発電は風頼み |
山形浩生 |
36p |
「ニッポン新潮流」を斬る!〈科学医療〉 看護師の過酷な深夜勤務の実態 |
最相葉月 |
38p |
「ニッポン新潮流」を斬る!〈スポーツ〉 サラリーマン的選手の存在価値 |
杉山茂樹 |
40p |
世の流行にひとこと言わせて!〈28〉 遺伝子で癌がわかる!? |
さかもと未明 |
124p |
海堂尊、医療最前線をゆく〈15〉 バチスタ手術 |
海堂 尊 |
218p |
巻頭の言葉〈7〉 北の核武装と日本の選択 |
橋爪大三郎 |
17p |
“複雑系”IT戦略論〈5〉 行政に「ターム制」の導入を |
夏野 剛 |
208p |
「バブルを知らない世代」の幸福論〈2〉 [ゲスト]駒崎弘樹 |
田原総一朗 |
198p |
オックスフォード留学記〈第4回〉 マートン・コレッジの一日 |
彬子女王 |
226p |
大宰相・原敬〈第67回〉 パリ講和会議 |
福田和也 |
232p |
私日記〈第151回〉 「裏千家」と横千家 |
曽野綾子 |
240p |
平成始末〈第31回〉 「哲学」の王道 |
山折哲雄 |
248p |
クールジャパン・次代の旗手〈31〉 [廣村正彰] |
川島蓉子 |
5p |
語り継ぎたい「モノがたり」〈19〉 ポロシャツ |
村上陽一 |
8p |
「凛たる女性」の肖像〈19〉 藪まどか |
撮影/遠藤 宏 |
11p |
Killerフレーズ 時代を斬る!論点 |
1p |
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Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
128p |
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Voiceステージ 編集者の観劇メモ |
129p |
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Voiceブックス 編集者の読書日記 |
100p |
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Voiceレター 読者の感想&意見 |
224p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。