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Voice 2013年9月号
今月号の読みどころ
影の銀行(シャドー・バンキング)問題が日本のメディアだけでなく、世界で注目されるようになってきた。不動産バブルがいつはじけるのか。各国にどれほどの影響が及ぶのか。もちろん、日本も対岸の火事ではすまされない。総力特集では「中国バブル崩壊に備えよ」との問題意識で、中国経済分析で定評のある津上俊哉氏に冷静な視点から論述いただいた。また、『歴史の終わり』で有名なフランシス・フクヤマ氏に中長期の視点から中国の行く末を占ってもらった。第二特集では、「零戦と靖国」と題し、日本や家族を守るために散っていった兵士たちの思いを紹介。毎年終戦記念日になると恒例行事のように中韓から批判されるが、総理の靖国参拝は外交案件ではなく、思想・信条の範疇だということがよくわかる。国を守ったということでいえば、7月9日に食道がんのために死去した福島第一原発の吉田昌郎元所長も極限の状態でまさに日本を救った人物である。事故後綿密な取材を重ねた門田隆将氏と田原総一朗氏に追悼の対談をしていただいた。電力マンとしてその生涯を捧げた氏の生き様に涙を禁じえない。過去に学び、未来を生きるために、ぜひ今月号もご一読ください。
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今月号の目次
巻頭特別対談
追悼・吉田昌郎元所長 社命に背いて日本を救った男の生き様 |
門田隆将[対談]田原総一朗 |
22p |
総力特集:中国バブル崩壊に備えよ
次の十年で落ちる中国 |
フランシス・フクヤマ |
40p |
「影の銀行」の謎を解く |
津上俊哉 |
52p |
「エリートの既得権」が国を滅ぼす |
ダロン・アセモグル |
62p |
ゴーストタウンは共産党体制の墓標 |
福島香織 |
70p |
『ウルトラマン』と中国進出の難しさ |
円谷英明 |
78p |
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原爆誕生の地で振り返る「長崎の悲劇」 |
下村 脩 |
148p |
特集:零戦と靖国
0(ゼロ)に懸けた祖父たちの思い |
百田尚樹[対談]渡部昇一 |
88p |
国難に殉じた兵士たちの遺書 |
早坂 隆 |
100p |
靖国の神学・私論(前編) |
小川榮太郎 |
108p |
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2013年参院選結果分析
自民党改憲案への批判に異議あり |
池田 実 |
139p |
自動車・ロボットが「知性」をもつ日 |
小林雅一 |
156p |
中高年を苦しめるピロリ菌を撃退せよ |
古賀泰裕 |
164p |
「障がい者雇用」で世界一をめざす |
渡邉幸義 |
187p |
TPP・コメの聖域化を許すな! |
浜田宏一[対談]飯田泰之 |
120p |
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この著者に会いたい 「戦後の日本が『単一民族神話』に走ってしまったのは、とても残念です」 |
津島佑子 |
170p |
「ニッポン新潮流」〈経済政策〉 長期政権への布石としての消費税問題 |
飯田泰之 |
32p |
「ニッポン新潮流」〈生活社会〉 売り手市場に遅れをとる日本企業 |
山形浩生 |
34p |
「ニッポン新潮流」〈科学医療〉 生体臓器移植の悩ましさ |
最相葉月 |
36p |
「ニッポン新潮流」〈スポーツ〉 日本人の気質はサッカーに適さない |
杉山茂樹 |
38p |
「日本が好き」といえる時代〈第5回〉 九条改正が謝罪外交を終わらせる |
竹田恒泰 |
193p |
絶対貧困と相対貧困〈第5回〉 低所得者層の「結婚と性」 |
石井光太 |
206p |
汝の隣人を愛せ〈第9回〉 逃げ出す自由 |
島田雅彦 |
216p |
海堂尊、医療最前線をゆく〈29〉 空飛ぶICU |
海堂 尊 |
222p |
巻頭の言葉〈9〉 「地平融合」とAKB48 |
山内昌之 |
19p |
オックスフォード留学記〈第17回〉 オックスフォード某重大事件(?) |
彬子女王 |
228p |
覚醒するクラシック〈第3回〉 白鳥の湖 |
百田尚樹 |
233p |
私日記〈第165回〉 ジブチの蠅 |
曽野綾子 |
238p |
平成始末〈第45回〉 情性欠如症 |
山折哲雄 |
250p |
友アートを訪ねて〈8〉 [クロード・モネ] |
原田マハ |
8p |
「凛たる女性」の肖像〈33〉 ハリス鈴木絵美 |
撮影/遠藤 宏 |
13p |
Killerフレーズ 時代を斬る!論点 |
1p |
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Voiceブックス 編集者の読書日記 |
176p |
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Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
177p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
246p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。