雑誌
Voice 2013年11月号
今月号の読みどころ
「2020年、東京五輪」招致の決定は、日本中を興奮させました。兆円規模の経済効果はもちろんのこと、7年先まで国として共通目標ができた意味は大きいといえます。総力特集「五輪景気で輝く日本」の巻頭論文では、竹田恒泰氏が次の東京五輪を「震災復興五輪」と位置付け、「聖火が被災地を走るとき、家と仕事を取り戻した笑顔溢れる人たちが出迎えるかが問われている」と指摘します。また、来年4月からの消費増税の影響や観光立国への課題までを専門家に論じていただきました。さらに、根本匠復興大臣に復興を加速させる方策をうかがいました。第二特集「迷走するアメリカ」では、シリアをめぐるオバマ政権と「中東対話路線」に舵を切った国際社会の動きを日高義樹氏と菅原出氏、湯浅博氏に論じていただきました。世界の警察官ではなくなったアメリカと、日本の行く末を占ううえで、必読の論考です。巻頭の特別企画では、JR東海の葛西敬之会長が国家の根幹である教育問題を論じ、安倍政権への評価からリニアまで、幅広く意見を述べておられます。最後に、ぜひご一読いただきたいのが、栗林忠道陸軍大将を祖父にもつ新藤義孝総務大臣の「硫黄島に眠る英霊への祈り」です。余談になりますが、PHPの最初のPは「平和」を意味します。硫黄島を「平和を祈る島」にしたいとの大臣の思いを掲載させていただいたことに弊誌の意義を感じました。
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今月号の目次
特別企画 わが「教育再生」論 |
葛西敬之<対談>篠原文也 |
20p |
総力特集:五輪景気で輝く日本
「震災復興五輪」は世界の希望 |
竹田恒泰 |
42p |
東京は世界経済の覇権都市をめざせ |
増田悦佐 |
52p |
消費税増税を乗り越えられるか |
片岡剛士 |
64p |
「東京止まり」脱却こそが観光立国への鍵 |
星野佳路 |
74p |
五輪は東北の復興を加速させる好機 |
根本 匠 |
84p |
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硫黄島に眠る英霊への祈り |
新藤義孝 |
126p |
特集:迷走するアメリカ
戦う意志を放棄したオバマ |
日高義樹 |
92p |
「中東対話路線」という賭けは奏功するか |
菅原 出 |
106p |
シリアをめぐる“大国の興亡” |
湯浅 博 |
116p |
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「法と正義」からみて北方領土は妥協できない |
津守 滋 |
147p |
「失われた二十年」から「回復の十年」へ舵を切れ |
滝川好夫 |
158p |
文化作品への「クソまじめな抗議」 |
小浜逸郎 |
185p |
経営者インタビュー 軽の技術でアジアを制す |
伊東孝紳/取材・構成 片山 修 |
137p |
この著者に会いたい 「あまりに凄まじい話を聞くと、人間、相槌も打てなくなるんです」 |
相場英雄 |
166p |
「ニッポン新潮流」〈国内政治〉 経済成長の重荷となる農村偏重政治 |
菅原 琢 |
32p |
「ニッポン新潮流」〈経済政策〉 ソース不明の増税報道が続いた理由 |
飯田泰之 |
34p |
「ニッポン新潮流」〈生活社会〉 地球温暖化が止まると困る人たち |
山形浩生 |
36p |
「ニッポン新潮流」〈科学医療〉 ようやく見えてきた震災後の子どもの心 |
最相葉月 |
38p |
「ニッポン新潮流」〈スポーツ〉 外国人を五輪で「おもてなし」する秘策 |
杉山茂樹 |
40p |
武士の碑〈第2回〉 帰郷 |
伊東 潤 |
192p |
絶対貧困と相対貧困〈第7回〉 「食事」に命を奪われる人びと |
石井光太 |
206p |
汝の隣人を愛せ〈第11回〉 新たなオリンピックのあり方 |
島田雅彦 |
216p |
海堂尊、医療最前線をゆく〈31〉 司法のコンプライアンス |
海堂 尊 |
222p |
巻頭の言葉〈11〉 なにごとにも季節がある |
山内昌之 |
17p |
オックスフォード留学記〈第19回〉 スイスと私 |
彬子女王 |
228p |
覚醒するクラシック〈第5回〉 カルメン |
百田尚樹 |
233p |
私日記〈第167回〉 トマ玉の夏 |
曽野綾子 |
238p |
平成始末〈第47回〉 出光佐三と仙がい |
山折哲雄 |
248p |
友アートを訪ねて〈10〉 [ポール・ゴーギャン] |
原田マハ |
8p |
「凛たる女性」〈35〉 神田 蘭 |
撮影/遠藤 宏 |
11p |
Killerフレーズ 時代を斬る!論点 |
1p |
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Voiceブックス 編集者の読書日記 |
174p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
175p |
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Voiceレター 読者の感想&意見 |
246p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。