雑誌
Voice 2021年2月号
今月号の読みどころ
米中ハイテク覇権競争を読み解くキーワードとして注目を集める「経済安全保障」。日本政府も2020年4月、内閣官房国家安全保障局に経済安全保障を専門とする経済班を発足させている。
本特集では「軍事力を使わない戦争」が加速するいま、経済安全保障の実体と日本が見出すべき活路について多角的に迫る。三菱ケミカルホールディングス会長で経済同友会前代表幹事の小林喜光氏は、政治や経済などあらゆる領域の「境界線」が消えつつあると語ったうえで、そんな時代に生き残る企業の在り方と使命を指摘する。また、ボストンコンサルティンググループ前日本代表の御立尚資氏と、世界を代表する国際政治学者であるイアン・ブレマー氏の特別対談も実現。バイデン政権誕生の影響からリーダーなき世界のこれからを議論する。
巻頭インタビューには、世界的ベストセラー『Think clearly』などでしられるロルフ・ドベリ氏が登場。そのほか、ヤフーを傘下に置くZホールディングス社長の川邊健太郎氏と憲法学者・山本龍彦氏による対談は、プラットフォーマーの未来と政治や社会との関係性を考えるうえで必読の内容だ。
特別企画「『知の可能性』を取り戻せ」では、コロナ禍をはじめとする混迷の時代だからこそ、あらためて「知」の可能性を問う。
本特集では「軍事力を使わない戦争」が加速するいま、経済安全保障の実体と日本が見出すべき活路について多角的に迫る。三菱ケミカルホールディングス会長で経済同友会前代表幹事の小林喜光氏は、政治や経済などあらゆる領域の「境界線」が消えつつあると語ったうえで、そんな時代に生き残る企業の在り方と使命を指摘する。また、ボストンコンサルティンググループ前日本代表の御立尚資氏と、世界を代表する国際政治学者であるイアン・ブレマー氏の特別対談も実現。バイデン政権誕生の影響からリーダーなき世界のこれからを議論する。
巻頭インタビューには、世界的ベストセラー『Think clearly』などでしられるロルフ・ドベリ氏が登場。そのほか、ヤフーを傘下に置くZホールディングス社長の川邊健太郎氏と憲法学者・山本龍彦氏による対談は、プラットフォーマーの未来と政治や社会との関係性を考えるうえで必読の内容だ。
特別企画「『知の可能性』を取り戻せ」では、コロナ禍をはじめとする混迷の時代だからこそ、あらためて「知」の可能性を問う。
公式サイト |
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今月号の目次
総力特集:経済安全保障と日本の活路
「境界線なき時代」に生き残る企業 |
小林喜光 |
34p |
日本の「戦略的不可欠性」を活かせ |
村山裕三 |
44p |
対中防諜と秘密保全体制の強化を |
小谷 賢 |
52p |
「まだら状」の米中対立に揺れる世界 |
川島 真 |
60p |
ビッグデータに勝る日本の電子部品技術 |
南川 明 |
68p |
農業・食品分野の「Society5・0」 |
久間和生 |
76p |
ポストコロナ時代のジオエコノミクス |
御立尚資&イアン・ブレマー |
84p |
プラットフォーマーの未来と使命 |
川邊健太郎&山本龍彦 |
92p |
特別企画:「知の可能性」を取り戻せ
大学が社会変革のトリガーになる |
五神 真 |
104p |
「人間」と「人間以外」を繋ぐアニミズム |
奥野克巳 |
114p |
繰り返されたルネサンス期の狂乱 |
與那覇 潤 |
122p |
困難を乗り越えるハートフルネスの力 |
スティーブン・マーフィ重松 |
130p |
連載 ほか
若い力が「質的価値」で日本を変える |
野並 晃&亀井善太郎 |
138p |
シビックテック×行政でより良い社会へ |
関 治之 |
146p |
名優は演じる場所を選ばない |
吉田鋼太郎 |
166p |
中国vs.世界〈特別編〉 ドイツが悩む中国というジレンマ |
マライ・メントライン |
192p |
なぜスイスは危機に強いのか |
ロルフ・ドベリ |
16p |
賢慮の世界史〈11〉 日英エリート教育論1 |
佐藤 優&岡部 伸 |
182p |
「次」の歴史と人類の新軌道〈2〉 「歴史換算年齢」で再スタートする世界 |
長沼伸一郎 |
200p |
【日本構想フォーラム】 「知の歴史観」を再興せよ |
西川伸一ほか |
210p |
長寿企業を育む「百年の計」プロジェクト 未来を創る伝統の力〈1〉 逆境と夢は人と組織を強くする |
唐池恒二 |
218p |
「多極連携」による国土利用に転換せよ |
宮下量久 |
152p |
『鬼滅の刃』と音楽の先にある力 |
梶浦由記 |
160p |
「ネクスト・リーダーシップ」を考える〈前編〉 |
古田直裕 |
224p |
令和の事業家 変わりゆくギフトの歴史 |
斎藤拓泰 |
230p |
著者に聞く 若者よ、「仲間」をつくれ |
岩井忠正 |
234p |
ニッポン新潮流〈歴史論争〉 共産主義者ピカソ |
渡辺惣樹 |
24p |
ニッポン新潮流〈政治外交〉 インフォデミックと政治の役割 |
三浦瑠麗 |
26p |
ニッポン新潮流〈現代社会〉 第三の波と専門知 |
開沼 博 |
28p |
ニッポン新潮流〈日本文化〉 マスク姿が「普段の顔」の時代? |
舘鼻則孝 |
30p |
西南、南西、テレビ風〈52〉 「妖怪の街」の観光に学ぶこと |
結城豊弘 |
32p |
歴史家の書棚〈8〉 マシュー・オーガスティン編『明治維新を問い直す』 |
奈良岡聰智 |
238p |
巻頭言〈2〉 タンザニアでの生活 |
長谷川眞理子 |
13p |
文明之虚説〈38〉 たった一発で人生はこわれる。 |
渡辺利夫 |
244p |
今そこにある近代〈4〉 愛知県本庁舎 |
写真・文/門井慶喜 |
1p |
Wonder People〈2〉 ガンジス川の畔で世界を旅する男 |
写真・文/佐藤健寿 |
6p |
令和の撫子〈21〉 海音 モデル |
撮影/川島伸一 |
9p |
Voiceブックス 編集者の読書日記 |
240p |
|
Voiceシネマ 編集者の映画三昧 |
241p |
|
Voiceレター 読者の感想&意見 |
242p |
Voice とは
月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。