Voice
発売日
2025年12月5日
税込価格
880円
(本体価格800円)
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Voice 2026年1月号

今月号の読みどころ

2025年10月に高市政権が発足してから、1カ月半が経ちました。政権運営や経済政策、そして外交とさまざまな課題が山積していますが、各種調査が示す政権への高支持率が如実に表しているように、新しい風が吹き始めているのは間違いありません。この大変化を追い風として、日本ははたしていかに「勝ち筋」を見出すべきでしょうか。トランプ2.0の本格始動と高市政権発足というエポックメイキングな1年を超えて、来る2026年の世界と日本の行方と論点について考えます。高市政権のグランドデザインと「1月解散」について語る山田宏議員へのインタビューや、「サナエノミクス」の課題などを論じる若田部昌澄氏の論考、また西洋は「敗北」を超えて「終焉」したと指摘するエマニュエル・トッド氏の特別インタビューなど、必読の内容です。また、特別企画「リーダーをどう育てるか」では、高市早苗総理がかつて学んだことでも注目を集める松下政経塾の実践をふまえ、リーダー教育の在り方を考えます。特集2は「時代と対話する『音楽』」。音楽の現在地と現代社会の実像を浮き彫りにします。そのほか、大澤真幸氏と山口周氏の対談「歴史を封じられた日本のゆくえ」の巻頭対談や、トランプ主義に大きな影響を与えているカーティス・ヤーヴィン氏の独占インタビューも掲載しています。
公式サイト

今月号の目次

特集1:2026年の世界
「西洋の終焉」後に待ち受ける混沌
エマニュエル・トッド
42p
高市政権で「国家としての日本」を取り戻す
山田 宏
50p
歴史的転換点に挑むサナエノミクス
若田部 昌澄
60p
「咲き誇る外交」を実現させるための試練
村田晃嗣
70p
アメリカで起きている根本的な地殻変動
会田弘継
78p
独裁者・習近平が向き合う「数多の混乱」
李 昊
86p
権力が動揺するフランスと欧州の未来
宮下 雄一郎
94p
覚醒した経済大国・インドの光と影
池田恵理
102p
デジタル民主主義を加速させる
安野貴博
110p
特集2:時代と対話する「音楽」
「ヒット曲」が目標に転化するとき
ヤマモトショウ
142p
世界を駆ける「J-POP」の躍進
柴 那典
150p
時代を超えて変わらない「リアリティ」
金光裕史
158p
特別企画:リーダーをどう育てるか 松下政経塾の実践
激動の時代に求められる「究極の学び」
谷口和弘&日野愛郎
186p
空白を埋めるという倫理―松下政経塾の現代的意義
物江 潤
198p
令和によみがえる「人づくりの哲学」
川上恒雄
206p
巻頭対談
歴史を封じられた日本のゆくえ
大澤真幸&山口 周
18p
特別インタビュー
アメリカを席捲する「闇の悟り」
カーティス・ヤーヴィン
128p
連載 ほか
それでも、生まれてきたことを肯定する〈終〉
同期し、呼吸を合わせるために僕らは生まれてきた
近内悠太
166p
【宗教と現代世界研究会】
世俗主義の終わり? 世界的な宗教復興が意味するもの
藤本龍児
222p
量子コンピュータ開発における日本の勝ち筋
小池 千万人
120p
「教育先進国」シンガポールでの子育て
大井 真理子
214p
[第三十四回山本七平賞発表]
渡邉雅子『論理的思考とは何か』

234p
ニッポン新潮流〈現代社会〉
政治倫理の本質
西田亮介
30p
ニッポン新潮流〈教育企業〉
「必要悪」は必要か? 開き直らないための二つの視点
勅使川原 真衣
32p
ニッポン新潮流〈都市文化〉
国際建築展に見る現代建築の潮流
藤村龍至
34p
ニッポン新潮流〈現代思想〉
「人間のいない世界」を眺める美学と思想
谷川嘉浩
36p
地域から日本を動かす〈45〉
「デジタル村民」という取り組み
結城豊弘
38p
歴史家の書棚〈66〉
波多野澄雄『日本終戦史1944-1945』
奈良岡 聰智
240p
巻頭言〈22〉
終わりの始まり
冨田浩司
15p
文明之虚説〈97〉
自己と他者
渡辺利夫
246p
戦跡が語る「先の大戦」〈終〉
ハワイ
写真・文/安島 太佳由
1p
昭和ユートピア〈新〉
長沢ベルト工業
写真・文/平山 雄
8p
令和の撫子〈80〉
咲妃みゆ
撮影/吉田和本
11p
Voiceブックス
編集者の読書日記

242p
Voiceシネマ
編集者の映画三昧

243p
Voiceレター
読者の感想&意見

244p

Voice とは

 月刊誌『Voice』は、昭和52年12月に、21世紀のよりよい社会実現のための提言誌として創刊されました。以来、政治、国際関係、経済、科学・技術、経営、教育など、激しく揺れ動く現代社会のさまざまな問題を幅広くとりあげ、日本と世界のあるべき姿を追求する雑誌づくりに努めてきました。次々と起る世界的、歴史的な変革の波に、日本社会がどのように対応するかが差し迫って闘われる今日、『Voice』はビジネス社会の「現場感覚」と「良識」を基礎としつつ、つねに新鮮な視点と確かなビジョンを提起する総合雑誌として、高い評価を得ています。