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畠山健二さん×山口恵以子さん トークイベントレポート【令和元年5月・池袋】

5月17日(金)に、旭屋書店池袋店で、畠山健二さんと山口恵以子さんによるトークイベントが開催されました。お2人はテレビの共演などで以前から親交があり、2月に『本所おけら長屋(十二)』、3月に『風待心中』と、同じPHP文芸文庫から続けて作品が刊行されています。

 

 

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畠山さんは、東京の演芸界で落語や漫才の台本を書いてきた演芸作家。累計87万部突破の「本所おけら長屋シリーズ」は、時代小説初挑戦での快挙になりました。山口さんは、食堂勤務のかたわら小説修業を積み、2007年に作家デビュー。2013年に松本清張賞を受賞し、ハルキ文庫「食堂のおばちゃんシリーズ」でこれまた大ブレイク中の作家です。

 

作風も作家としての歩みもまったく異なる2人ですが、トークの呼吸はピッタリです。今回はイベント自体も、東武百貨店7Fにある旭屋書店池袋店とスターバックスコーヒー東武池袋店によるコラボ企画。旭屋書店の募集チラシにあった「隣接特設会場」とは、つまりお隣りのスタバ店内のことなのです。

25席ほどの会場はまったくあきなしの超満員。金曜の午前中とあって、お客様は年配のかたが多いだろうと、トークのお題は「年を重ねても元気に人生を楽しむ秘訣」としていましたが……。

 

スタバですからね、オーディエンス(聴衆)は40~50代くらい。さっそく客層をみてとっさの切り替え、得意の前打合せスルー、暴走トークに移行します。と、思いきや、今回は午前中にコーヒーでの対談とあって、下ネタは封印。会場を笑いに包みながらも、作家として売れるまでの苦労、質を落とさず書き続ける大変さなど、これまでの経験をもとにした心に刺さる言葉も飛び出します。メモをとりながら熱心に聴いているお客様もいました。

ラストになって、さすがにまったくテーマにふれないのもまずいと思ったか、「年を重ねてよかったことってあります?」と振った畠山さんに、「度胸がつくことくらい。いいことなんかないわよ」と山口さん。

「度胸」がつくんだから、年を重ねるのはきっと楽しい。ですよね……。山口さんの気風のいい言葉を何度も反芻し、胸に刻んだお昼前の池袋でした。

 

 

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新刊書籍はこちら

 

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畠山健二著『本所おけら長屋(十二)』

泥棒が「おけら長屋」に忍び込んだ!? それを知った長屋の女たちは、男衆に内緒であることを企むが……。笑いと涙の人気シリーズ最新巻。

税込価格:670円(本体価格620円)

 

 

風待文庫9784569768793.jpg

 

山口恵以子著『風待心中』

道を誤った男、一途に信じすぎた女――江戸深川を舞台に松本清張賞作家が書き下ろす、男と女、親と子の葛藤が渦巻く長編時代小説。

税込価格:799円(本体価格740円)

 

 


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