けったいな連れ合い
発売日
2001年05月09日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-60777-1

けったいな連れ合い

著者 高橋順子著 《詩人》
主な著作 『時の雨』(青土社)
税込価格 1,540円(本体価格1,400円)
内容 五十歳近くなって結婚した相手は、折り紙つきの<畸人伝中の人>であった。直木賞作家・車谷長吉氏と詩人の妻とのけったいな生活。



 本書は、詩人である著者が晩い結婚をして結ばれた「連れ合い」との虚々実々の日々を描いた好エッセイ集である。著者が連れ合いと呼ぶ夫君は、直木賞作家車谷長吉氏。一緒に暮らす相手としては、並外れた折り紙つきの変人だと著者は言う。だが、だからこそ、変てこで幸せな日々が著者のもとに舞いこんだ。

 著者は言う。「四十九歳のとき、四十八歳の男と残り物同士の結婚をして、丸五年が経った。結婚した当座は、二人とも初婚だったので、周囲の人に驚かれたり、からかわれたり、危ぶまれたりした。二十代のやわらかい粘土のような二人ではなく、ひびの入った茶碗のような私どもであった。『割れ鍋に綴じ蓋』というが、茶碗同士合わせものになれるのか。しかしながらいっしょに食事をすることに喜びを感ずる私どもは茶碗であった」。

 「その人と一緒にめしを食うのが楽しい、と思ったら、結婚すればいいよ」という車谷氏の言葉はそのまま一つの幸せの形である。