石原裕次郎の贈りもの
発売日
2003年06月23日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-62893-6

石原裕次郎の贈りもの

著者 増田久雄著 《映画プロデューサー》
主な著作 『太平洋の果実』(PARCO出版/小学館文庫)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 故石原裕次郎の十七回忌に際し、往時の思い出や今日に生き続ける彼の功績への感謝の気持ちを、関係者のエピソードとともに綴る。



 「生きていても死んでいる人間が多い中で、死んでまた生き返る裕次郎の凄さ――」。故石原裕次郎の三回忌に勝新太郎氏が弔辞で述べた言葉である。今年は早や十七回忌を迎える。そして今もなお、石原裕次郎の映画人としての思いは、映画界はじめ、さまざまな関係者の心の中で、生き続けているのである。

 本書は、石原裕次郎を人生の師と仰ぐ著者が、彼の逝去後に多くの人々から聞かされた、まるで自分の肉親か恋人のように語る裕次郎氏への熱い思いを、各々のエピソードを紹介しながら、天国の彼への手紙として綴ったものである。20万人のファンが殺到した十三回忌の法要当日から手紙は始まり、峰岸徹、勝新太郎、徳光和夫、藤竜也……さまざまな関係者の石原裕次郎へのオマージュが、日本映画界の現況とともに綴られていく。

 巨大な映画人・石原裕次郎への追憶として書かれた本書は、また、映画界を舞台にした人間讃歌のノンフィクションでもある。