実学と虚学
発売日
2005年04月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-66353-1

実学と虚学
≪学び≫は人をどう変えるか

著者 保阪正康著 《ノンフィクション作家、評論家》
主な著作 昭和史がわかる55のポイント』(PHP研究所)
税込価格 681円(本体価格619円)
内容 世に流行の「虚学」を拒否し、人生を深めるための「実学」に出会った人たちの具体例を通じ、学ぶことの本当の意味を問い直した好著。 



 資格取得のため、転職のため、キャリアアップのため、多くの社会人が大学や大学院などで学ぶ時代になった。だが、自らの社会的価値や利益を高めるための学びは「虚学」に過ぎない。自己の内面の欲求に即し、生き方そのものを探求する「実学」こそが必要なのである。本書は、「実学」によって自己変革を遂げた4人の具体例を通じ、本当の≪学び≫とは何かを問いかけた作品である。

 一代で上場企業を育てあげながら、突如僧侶となった小島康誉氏、猛烈銀行マンから難病を機に、「生きる計画」を立て直す学びに入った梅原健次郎氏、医師として、患者に「死」を語れない無力感の克服を志した清水英一氏、看護師から社会福祉の道に入り、あるべき福祉を探求する丹羽和美氏。佛教大学通信教育課程で出会った4人の取材を通じ、人生を変える≪学び≫とは何かが見事に浮き彫りにされている。

 「昭和史の語り部」として知られる著者による異色の自己啓発読本。