千姫 おんなの城
発売日
2011年07月14日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-67683-8

千姫 おんなの城

著者 植松三十里著 《作家》
主な著作 天璋院と和宮』(PHP研究所)
税込価格 681円(本体価格619円)
内容 母・お江との別れ、夫・豊臣秀頼と姑・お茶々とのつかの間の幸せ。豊臣・徳川の絆となろうとした千姫の、波瀾万丈の生涯を描いた力作。



 徳川秀忠とお江の娘として生まれたお千は、徳川家と豊臣家との絆となるべく、わずか七歳で大坂城に嫁ぐ。夫・秀頼や姑・お茶々との幸せな日々。しかし、それも徳川と豊臣の間に戦が起こることで終わりを告げた。夫と共に死ぬか、それとも……。

 大坂の陣後、ひとり生き残ったお千だったが、つらい運命が次々と襲いかかる。「火傷を負った坂崎直盛を嫌い、わがままを押し通して若くて美男の本多忠刻に嫁いだ」「春日局の片棒を担いで、影で大奥を牛耳った」「竹橋の屋敷に男を誘い込んでは弄んで殺した」など、いわれなき悪評を立てられるお千。しかし、そうした悪名を背負いながらも、お市、お茶々と受け継がれてきた「女にできる七つのこと」を心に刻み、ひたむきに生きていく。

 戦国の悲劇のヒロイン・千姫の、波瀾万丈の生涯を描いた長編力作。

 文庫書き下ろし。