[決定版]菜根譚
発売日
2007年03月19日
判 型
四六判上製
ISBN
978-4-569-69106-0

[決定版]菜根譚

著者 守屋洋著 《中国文学者》
主な著作 中国古典一日一言』(PHP研究所)
税込価格 1,760円(本体価格1,600円)
内容 単行本・文庫合わせて30万部ロングセラーとなった、人生修養の書『新釈 菜根譚』の完全版。著者のライフワーク、ここに結実。



 「菜根譚」は、人生の書である。著者は明の人、洪自誠。人たるの道を説く儒教、のんびり自足する思想を説く道教、悩める心の救済となる禅。この三つの教えが渾然一体となった、不思議な魅力をたたえた古典である。そしてなぜか、「菜根譚」は中国よりも日本で人気が高い。まさに、日本人が心に刻むべき「処世の道」がここにあると言える。

 「人に道を譲ることこそ、もっとも安全な世渡りの極意」「至るところに人生の楽しみはある。邸宅でもあばら屋でもその点は変わらない」「華美は淡白に及ばない」「風流は世俗のなかにある」……。

 そんな菜根譚の邦訳の代表作『新釈 菜根譚』が世に出たのは1982年のこと。守屋洋による心に響く口語訳が施された本書は、単行本・文庫あわせて30万部のロングセラーとなった。そして四半世紀を経て、語釈が加わり各条に解説がついた「決定版」が完成した。守屋洋のライフワークは、ここに結実した。