暦で読み解く古代天皇の謎
発売日
2015年10月01日
判 型
文庫判
ISBN
978-4-569-76437-5

暦で読み解く古代天皇の謎

著者 大平裕著 《大平正芳記念財団理事長》
主な著作 『日本古代史正解』(講談社)
税込価格 858円(本体価格780円)
内容 神武紀元はどのように決められたのか? 神功皇后の在位が長い理由は?――古代の暦を読み解けば、『日本書紀』の謎が明らかになる!



 建国記念日はなぜ2月11日なのかご存知だろうか?

 これは、天武天皇が編纂を命じた『日本書紀』の中で神武天皇の即位年を「辛酉年正月朔(庚辰)=紀元前659年2月11日」としたからだ。しかし、古代の日本には暦がなく、『魏志倭人伝』にも「(倭人は)正月や四季を知らない。ただ春耕秋収を記録して年数を(数えて)いる」と記されている。では、『日本書紀』の編者たちはどのように、神武天皇の即位年を決定したのか?

 本書は、5~7世紀に使用された「元嘉暦」「儀鳳暦」を読み解くことで、古代天皇の実像に迫ろうというもの。

 (内容例)

 ◎讖緯思想と神武天皇の紀年

 ◎天武天皇と天文

 ◎武内宿禰の存在

 ◎空白の二年間の主役 宇治(菟道)稚郎子太子

 ◎最後の「武」は武烈天皇?

 ◎天皇となった飯豊皇女?

 暦から古代史の真実が見えてくる!

 文庫書き下ろし。